手のひら、ひらひら 江戸吉原七色彩 文春文庫

志川節子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167838188
ISBN 10 : 4167838184
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
363p 15cm(A6)

内容詳細

江戸吉原には、娘を花魁へと染めかえる裏稼業があった。その名も「上ゲ屋」「保チ屋」「目付」。うぶな時分に閨房の技を仕込み、年季半ばで活を入れ直し、常に女心を探り、間夫を絶つ。これら男衆と磨きぬかれた妓達が織りなす人生絵図を陰翳豊かに描く、連作七編。秘められし真心が静かに胸をうつ、傑作時代小説。

【著者紹介】
志川節子 : 昭和46(1971)年、島根県生まれ。平成5(1993)年、早稲田大学第一文学部を卒業。会社勤めのかたわら小説を執筆し、平成15年に「七転び」で第83回オール讀物新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    【遊廓部・課題】最初のお話がぐるっと回って最後に繋がる、わたしのいちばん好きなタイプの連作短編集。どれも遊廓周辺のお話なのに、花魁メインはラストだけ。上ゲ屋だとか保チ屋だとか、想像上の職業を遊ばせる趣向が洒落ている。事情があって手放した娘の行く末を、吉原で認めたお話『白糸の郷』が個人的ベスト。ラスト『浮寝鳥』にしても、やりきれないお話ではあるが、ある意味きちんと片がつけられ、上手いなぁと思う。

  • じいじ さん

    江戸・吉原の「廓」を舞台にした哀愁漂う連作七話。つぎつぎに主人公が代わって登場するので厭きさせません。当時の風情が画像として目に浮かんできます。遊女が手練手管を尽くして、オトコたちを手玉に取るのが何とも面白い。うぶな娘に閨の秘技を教える「上ゲ屋」、年季を重ねて鈍くなってきた遊女に活を入れる「保チ屋(もちや)」…などの裏方男衆の仕事ぶりは、ここで初めて知りました。「生」に観ることのできない遊郭・遊女の物語は、切ないのに面白い。あとを引きます。

  • かのこ さん

    読友さんに教えていただいた本。江戸吉原。花魁と、妓達を仕込み、手入れし、探る、種々の男衆達。めぐる連作短編集。 どうしようもない何かを、あきらめ、受容し、“許す”人達。何かを許せる人って、結局のところ一番強いと思うし、その度量につい感じ入ってしまう。 七つのお話どれもに、そんな尊い気持ちを感じ、ラストの「浮寝鳥」の因果には胸がいっぱいになった。 許すのは報われるためではないけれど、それでも、思いが一方通行じゃなかったことに救われる。表題「手のひら、ひらひら」の言葉に七つの作品すべてを包含する情緒を感じた。

  • 優希 さん

    吉原を舞台にした短編集でした。遊女というより、裏方に焦点が当てられたような気がします。華麗な世界ではなく、重い作品だと感じました。

  • カピバラ さん

    吉原の話は、切なくて綺麗で、好きなのだが、この作家さんは、初めて読むが、特にいやらしさがなく、切なさ重視で良かった。「白糸の郷」「手のひら、ひらひら」が良かった。

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