老人賭博 文春文庫

松尾スズキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167838133
ISBN 10 : 4167838133
フォーマット
出版社
発行年月
2012年08月
日本
追加情報
:
209p 15cm(A6)

内容詳細

コメディ映画だけが救いのマッサージ師・金子堅三は、客として出会った映画監督・海馬五郎に「弟子入り」することに。はじめての撮影現場は、北九州のさびれたシャッター商店街。スタッフ・キャストが退屈しのぎにはじめた賭けは、78歳にして初主演の老優・小関泰司のNG回数を当てるというものだった…。

【著者紹介】
松尾スズキ : 1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優。88年「大人計画」を旗揚げ。2006年小説『クワイエットルームにようこそ』が第134回芥川賞候補作となり、07年、自身の監督・脚本で映画化。08年、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の脚本で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。2010年に『老人賭博』が第142回芥川賞候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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松尾スズキさんの作品は初めて読みました。...

投稿日:2012/12/17 (月)

松尾スズキさんの作品は初めて読みました。ストーリーの設定を読んだだけでも、面白そうなアイデアだなと思いました。期待通りで、何にも考えず気軽に読めて楽しめる一冊だと思います。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • めしいらず さん

    著者の本は「クワイエットルームにようこそ」以来。今回も抜群の面白さ。表向きは取り繕ろっていても、本質は他人の不幸をおかずに飯を食らうような、そんなろくでなしばかり。偽善と悪意と疑心暗鬼が渦巻く世界。皆が己が欲望に従順、善人が1人も出てこない。良識ある人なら眉をしかめるこのお話を、ケラケラ笑って読んでいる私だって同じ穴の狢だ。倫理観、道徳観などどこ吹く風、人間の本来持つバイタリティに溢れた愛すべからずな物語。こんな人たちばかりだけど、最後には何だかへんちくりんな連帯意識が漂ってしまうのがまた良いのだよなぁ。

  • slowlifer さん

    芥川賞候補作?というより直木賞系。冗長だけどまあエンタメ系だし。退廃的な笑いがベース。それと@〜Dのような時代感覚にマッチした作風が評価されたのかも。@地道に取り組まず一攫千金を狙う(FX取引など、勝てば官軍的な経済活動)A隠れて喫煙し計算高くて腹黒い面もある純情派清純アイドル(中身を磨かずルックスや容姿重視)Bシャッター通りが増えた地方都市(人口減少する地方都市)Cギャンブルに勝つため仕事妨害、キャスティングに手心(労働という美徳のよろめき)D暴力や恐喝などの犯罪(動機不明で理不尽な犯罪が多発する風潮)

  • うさっち さん

    タイトルからして老人がひたすら賭け事する話かと思ったら、老俳優の台詞NG回数を撮影現場のみんなで賭けるという真逆の設定。登場するのは腹黒な人ばかりだし真面目に努力してる老俳優が可愛そうなんだけど、つい笑ってしまう。マチュピチュや信長殿のくだりはずるいわ〜。

  • ぺぱごじら さん

    三谷幸喜さんやつかこうへいさんなどのテイストに見られる『日本映画的ユーモア』は、面白さは感じるものの、過剰に感情移入してしまうので正直苦手。序盤前半はそんな感じの本なのかなあと思っていたら、段々底意地の悪い話になりながらも、楽しく読めました。文藝界に風穴を開けるという意味では、芥川賞取れれば良かったのにね(笑)。

  • 阿部義彦 さん

    松尾スズキさんの小説。この作品で二度目の芥川賞の候補になりましたが、私的には何故にこの作品が?と思うし本人も取れる気はしなかったんではと思ってしまいます。芥川賞の下読み、大丈夫か?まだ、前作の方が候補には相応しいと思うのだが。作品自体はスラップスティック色がこく、筒井康隆みたいです。すぎむらしんいちさんが漫画化してましたね。こんな変なストーリーを作れると言う才能は認めるが、そんなもんかなーという感じ。いまいち納得出来ない芥川賞候補作でした。

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