江戸のお白洲 史料が語る犯科帳の真実 文春文庫

山本博文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167801656
ISBN 10 : 4167801655
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
追加情報
:
238p;16

内容詳細

婿殿毒殺を企む大商家の女たち。牢人五人で吉原立てこもり。結婚式翌々日の新郎殺し。下半身接待を強要した町奉行同心。嫉妬のはての同僚イジメで暴発した刃傷沙汰。呆れた事件から凄惨な事件まで、お奉行たちはどう対処したのか?近世史の第一人者が、確かな史料をもとにして紹介する、江戸の犯罪判例全25話。

目次 : お上の慈悲―鴎外はなぜ結末を作り変えたか/ 捕物帳の真実―犯人を捕縛できるのは同心だけ/ 吉原の無法な客たち―まんまと騙された五人の侍/ 息子の密通と母親―人よりも罪を憎んだ家老たち/ 哀しい御徒―庶民同然だった下級武士/ 不倫の結末―妻を殺そうとしても放免/ 遊女あがりの女房―幸せになつたものも多かったが/ 売られた妻―「売買価格」はたった十五両/ 町人恋愛事情―命がけだった奉公人同士の恋/ 女三人連れて出奔―貧乏旗本が雇った若党の素顔〔ほか〕

【著者紹介】
山本博文 : 1957(昭和32)年、岡山県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。『江戸お留守居役の日記』(講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinta さん

    司法からみた江戸時代。 雑誌連載モノだったようですので、一つ一つのテーマに沿って解説が奥深い。 そして、やはり人情沙汰が刃傷沙汰になっている。鍵も鉄板ドアもない時代。 そりゃ刑罰だって前時代的にならざるを得ない。 現代史観でしっかり学術的に江戸という時代の普遍性と特異性を洗い出す比較論。役人たちはあの時代から「役人」だったんだな、と記録から見える日本人性質も垣間見えた。

  • ちょんまげ さん

    江戸時代の犯罪を語る史料は、意外としっかり残っています。 特に面白かったのは、「生類憐れみの令」の話。 五代将軍綱吉は、犬バカ将軍として有名ですね。 飼い犬が行方不明になったら一生懸命探せ、野良犬に餌をあげろと指示してました。 さらに、犬と一緒に捨て馬や捨て子、死んだ鶏まで大切にしてたみたい。 最近の研究によると、これは、幕府を全生類の庇護者としての位置づける目的だったそうな。 あと江戸時代には、ヤクザが犬を食べる粗暴行為があったので、治安維持の目的もあるかもだって。 諸説あるんですね

  • えぬ氏もわるよのぉ さん

    与力は現場の指揮役で、実際に捕縛するのは同心であるとか、捕り物の実際がよくわかった。それにしても江戸時代の刑罰は厳しい。また牢に入った者の多くが病死しているなど環境は劣悪だったようだ。もし江戸時代に生まれていたら、牢に入るようなはめにだけはなりたくないなと思った。

  • 唐橋史(史文庫〜ふひとふみくら〜) さん

    義理と人情で人々が美しく暮らしていたという<地上の楽園EDO>幻想に一撃をくらわす一冊(笑)当たり前と言えば当たり前だが、江戸時代は<前近代>である。やはり我々の知らない価値観・倫理観に支配された世界が、じわじわと見えてくる。

  • クロネコ さん

    面白かったです。少々著者の主観による解説が同意できないところがあったりして、もう少し分析に徹した文章だとなお良かったかも(何様だ?w)。雑誌の連載という形だったので仕方ないかな。とはいえ、様々な身分、様々な事件の判例だけでなく人々の息づかいまで見えてくる、江戸が単なるファンタジーではないと教えてくれる良書。第22話の「いじめの果て」のネタ元は有名な話で、佐藤雅美の短編集「槍持ち左吾平の首」のなかの「重怨思の祐定」でセミフィクション風に書かれてます。

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山本博文

歴史学者(日本近世史)。1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを務めた。2020年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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