落合博実

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徴税権力 国税庁の研究 文春文庫

落合博実

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基本情報

ジャンル
：
文芸
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784167766016
ISBN 10 : 4167766019
フォーマット
：
本
出版社
：
文藝春秋
発行年月
：
2009年04月
発売国
：
日本
追加情報
:
１６ｃｍ,２７９ｐ

内容詳細

膨大な「マネー情報」が集積される国税庁。その内情に相当程度に踏み込めたのは、長年の取材活動で当局の「内部文書」を入手できたことが大きい。漏洩すれば国家公務員法に問われかねない危険な極秘資料を、敢えて提供してくれた国税庁や国税局の幹部と職員。スクープ記者３０年の取材成果がここに結実する。

目次 : 第１章　金丸信摘発の舞台裏/ 第２章　介入する政治家/ 第３章　税の無法地帯/ 第４章　検察との確執と協力/ 第５章　資料調査課の凄みと危うさ/ 第６章　大企業との微妙な関係/ 第７章　マスコミとの攻防/ 第８章　国税対創価学会

【著者紹介】
落合博実 : １９４１年東京都生まれ。産経新聞社記者を経て、７０年、朝日新聞社に入社。主に大蔵省（現・財務省）と国税庁を担当し、ソウル地下鉄疑惑（７７年）、三菱商事・創価学会ルノワール疑惑（９１年）などをスクープ。数々の「特ダネ」記事で名を馳せる一方、官公庁の公費乱脈の実態を暴いたシリーズ「公費天国」（７９年）、建設業界の談合追及（８１年／８２年度新聞協会賞受賞）など、調査報道に基づくキャンペーンにも加わり手腕を発揮した。８８年、リクルート事件の際、社会部担当デスクを務めた後、編集委員。検察、警察の公金不正に取り組んだ。２００３年、朝日新聞社を退社。近年はフリーランスとして活動している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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  • 遥かなる想い さん

    読了日：2022/09/09

    名前はよく聞くが、実態はよくわからない国税庁の本である。金丸信などの昔の政治家の登場が　不思議に懐かしい。 不正な金の流れを追うといった観点から、 日本最強の情報収集力を持つ、と言っても 過言ではないかもしれない。 検察と連携しながら暴いた過去の事件の 裏面が描かれて、新鮮な印象だった。

  • coolflat さん

    読了日：2015/02/12

    国税局と言えば俗に言うマルサを誰もが思い浮かべると思うが、本書はその国税局査察部、マルサを描いたものでなく、国税局資料調査部、俗に言うリョウチョウ（料調）を中心に描いたものである。因みに、査察部は強制捜査権があるが、調査部はあくまで任意である。だが強制捜査の場合、納税者に黙秘権が認められているが、任意の場合、黙秘権は認められず、正当な理由なくして答弁しない場合は、課税することができると言う。調査部の調査は疑わしきも推計課税できるという点が、調査部が最も怖れられている所以であるが、政治家や大企業には凄く甘い

  • なあちゃん さん

    読了日：2016/07/28

    成程、という内容だった。

  • ろあ さん

    読了日：2014/07/15

    元国税庁担当記者が取材で手に入れた内部文書などを交え、国税庁がどんな組織であるかを解き明かしている本。政治家、検察、大企業、創価学会などのアクターと国税庁の関わりがよく分かる。特に印象的なのは、ある社長が東京国税局の査察官に捜索を受けた後の「ハイジャック犯よりも、国税局のほうがよほど怖かったよ。」という発言。しかし、国税庁も財務省の外局であり、政治的圧力には弱い。したがって、政治家やその息がかかった大企業、宗教団体には強気に出られないという側面がある。国税庁やその周辺についてかなり詳しく記述している良書。

  • ロッシ さん

    読了日：2012/07/10

    諸悪の根源は、やっぱり政治家だということを暗示しているのではないかと思う。国税庁によって、弱い所からの徴税は、厳しく行なわれている。そして、得られた税収は、ゆる〜い会計検査院の見張りの元で、誰かが不当に使っている。政治家を見張るものが、政治家の息がかかっていては、どうしようもない感じがする。

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１９４１年東京都生まれ。産経新聞社記者を経て、７０年、朝日新聞社に入社。主に大蔵省（現・財務省）と国税庁を担当し、ソウル地下鉄疑惑（７７年）、三菱商事・創価学会ルノワール疑惑（９１年）などをスクープ。数々の「特ダネ」記事で名を馳せる一方、官公庁の公費乱脈の実態を暴いたシリーズ「公費天国」（７９年）、

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