ゆうとりあ 文春文庫

熊谷達也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167724030
ISBN 10 : 4167724030
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
追加情報
:
525p 15cm(A6)

内容詳細

つつがなく終えることができたサラリーマン人生。佐竹は妻と理想郷「ゆうとりあ」に移住して、自家栽培の蕎麦で生粉打ち職人を目指す。一方、O.G.B.(オヤジでゴメンねバンド)を結成した河村や、熟年離婚もなんのその、新会社を設立して奮闘する北川…非会社員生活の理想と現実をコミカルに描く傑作長編。

【著者紹介】
熊谷達也 : 1958年、宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。中学校教員、保険代理店業を経て、97年、「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。2000年、「漂泊の牙」で第19回新田次郎文学賞受賞。04年、「邂逅の森」で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぶんこ さん

    田舎に住むという事を考えさせられる。夫婦それぞれが地方出身でも、長い間都会に住んでいると馴染むのは難しい。定年後に畑仕事はきついのでは、人間関係は等々不安要素がたくさん。そんなところに野生動物も関わってきて、読むのが嫌になることもありました。定年後の長すぎる時間をどうするか、特に第一線で活躍されていた人ほど辛いのでしょう。ネット企業から親父バンド、蕎麦打ちと巷に溢れているような。そう思いながら、読書という楽しみがあって救われているので、作家さんには感謝です。

  • 相田うえお さん

    良かったです。★★★★★

  • HoneyBear さん

    この作者の小説としてはあまり緊迫感がなくて読み応えがなかったかな。ただ、定年後の青春賛歌といった前向きな感じで読後感は悪くない。「勝ち・負け」、「成功・失敗」、「オン・オフ」など何でもデジタルに分断する社会に生きているが、海と川の境界のようなアバウトさが実は重要でその曖昧さが心の襞になっているといったフレーズが印象に残っている。こういう風に物事を捉えられるようになると少しストレスを減らせるかな。

  • さんつきくん さん

    定年退職をむかえ、団塊の世代である主人公 佐竹克弘。都会暮らしになれた主人公は定年を機に、妻にの提案もあり、富山県西部の土地に移住する。最初は田舎暮らしに戸惑うも、徐々に慣れていく。ゆうかいな住人達とのやりとりも(やはり熊は出てくるんだね)。その過程をちょっとコミカルに描かれていたりする。最終的に地方と都会を対比させ、その土地の環境と価値観に順応できる最大限の余裕が望ましいと読んでて思える。ラストのそれにはニヤリとしました。

  • yamakujira さん

    定年後を迎えた親父たち、起業して現役に固執する北川、オヤジバンドを結成してライブ活動する河村、そして夫婦で田舎暮らしを始めた佐竹。単なる引退じゃなくて、やりたいことを見つけて奮闘する姿は第2の青春って感じでいいな。物語は佐竹を主人公にして田舎暮らしの理想と現実、歓喜と苦労をえがく。地元民の親切に喜び、彼らとの軋轢に悩む。豊かな自然を喜び、野生動物の食害に悩む。廃村を活用した「ゆうとりあ」に移住した個性的な面々がおもしろい。田舎暮らしを望む都会人に、釘を刺しながらも夢を与えるようだね。 (★★★☆☆)

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熊谷達也

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。’97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、’04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている(本

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