歳三 往きてまた 文春文庫

秋山香乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167717278
ISBN 10 : 4167717271
フォーマット
出版社
発行年月
2007年04月
日本
追加情報
:
16cm,546p

内容詳細

鳥羽・伏見の戦で近代的な軍装の薩長軍に、なす術もなく敗れた新選組。時代はすでに日本刀ではなく、小銃の時代になったと土方歳三もわかってはいるのだが、その後も、甲府、宇都宮、会津で戦い続け、そして敗れた。北の果て箱館に行き着いた歳三は、最後の戦いに臨む。新世界に背を向け、負け続けた漢の姿を鮮烈に描く。

【著者紹介】
秋山香乃 : 1968年、北九州市生まれ。作家。活水女子短大卒業。柳生新陰流居合道四段。デビュー作の『歳三 往きてまた』が新選組ファンのみならず、時代小説ファンの支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    敗者の歴史という言葉がしっくりくるのが哀しく響きます。戊辰戦争以降、土方さんの目を通じて描く新選組はかつて京を震えあがらせていた新選組の姿ではなく、新政府群の前になす術もないながらも戦う姿でした。戦い続けながら敗れていく。そして遂に五稜郭で遂げる土方さんの最期。日本刀を身につけながら、新選組の鎧を脱ぎ捨てるように身を投げ出していく様子は魅力的で輝きを見せるのが不思議です。死を覚悟しながら駆け抜けた姿は滅びの美学であり、最後まで武士として生きたあり方のように思いました。

  • Die-Go さん

    再読。戊辰戦争以降の落日の新選組を土方歳三の目を通し、秋山香乃の筆で描く。司馬遼太郎の影響が所々で感じられるが、それでも女性筆者ならではのやわらかさ溢れる新選組となっている。死を覚悟した土方歳三にとって、箱館とはなんだったんだろうか。ただの死に場所ではないだろう。終盤に出てくるが、「士道に背くまじきこと」の一文が彼を縛り付けていたのだろうか。男としての矜持が彼を徹底抗戦させたのだろうか。函館に行って感じてきたい。★★★★☆

  • 財布にジャック さん

    2011年の年明けに一番に手に取ったのは、土方さんの最期を描いたこの小説です!鳥羽伏見の戦いに敗れ、甲府・宇都宮・会津・函館と負けに負け続ける姿を読むのは、土方ファンとしてはとっても辛かったです。しかし、死に場所を求めて戦い続け、鬼から仏へと変わっていく土方さんの姿は、間違いなく胸をうちます。土方さんの今までのイメージと言えば「動」や「激」だったのですが、「静」の部分をうまく引き出してくれているしみじみとした素敵な作品でした!

  • つーこ さん

    なんと読み応えのある本でしょう!胸を打つ男気、武士道。不器用だけどその生き様はみんなの胸を打つ。次々に仲間がこの世からいなくなり、ひとりぼっちになっていく痛々しい土方。それでも戦う事を止めない土方。ホントもう泣きそうでした。

  • り こ む ん さん

    土方歳三後半戦。なので、鬼の副長!ではなく、厳しくも優しさが際立つ作品。結末を知りながらも、その道を突き進み、散っていく土方歳三の姿は、陳腐な言葉だけれど、悲しくもかっこいい。もし、自分が男で、同じ時代、同じ場所にいたならば?もれなく、惚れぬくだろうな。パラレルなことを考える。それだけ、土方歳三の生涯は魅力的なのだ。良い作品でした!!

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人物・団体紹介

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秋山香乃

1968年福岡県北九州市生まれ。活水女子短大卒業。2002年『歳三 往きてまた』でデビュー。2018年『龍が哭く 河井継之助』で第6回野村胡堂文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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