昭和史発掘 9 文春文庫

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167697082
ISBN 10 : 4167697084
フォーマット
出版社
発行年月
2005年11月
日本
追加情報
:
16cm,397p

内容詳細

不朽の名作、遂に完結。夢破れた時、青年将校が頼みにしていた上層部は保身に走るのみであった。無念の内に銃殺刑に処されていく首謀者たち。「死ぬものか、成仏するものか 悪鬼となって所信を貫徹するのだ」(磯部浅一)。そして軍部は事件の再発をちらつかせて政・財・言論界を脅迫、戦争体制へと大股に歩き出す。

目次 : 2.26事件5(秘密審理/ 判決/ 終章)

【著者紹介】
松本清張 : 1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第5回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去。98年8月、北九州市に「松本清張記念館」が開館した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    2.26事件の5巻目です。清張の本当に力作といっていいのでしょう。いつも犠牲になるのは純粋な(というよりも本当のことを知らされていない)若者であって、それを利用する上層部などの構造が浮き上がってきます。この事件をきっかけとして、戦争への道を歩き始めた日本がよくわかります。

  • かふ さん

    膨大な資料と読み込み。松本清張がこれほどの大作で明らかにしようとしたのは何なのか?日本の軍国主義と官僚性なのかな。天皇について「天皇機関説」が美濃部達吉に唱えられ弾圧されたのだけど青年将校たちは天皇の神なる力を信じて良民の願いが届くはずだと思っていたのだが、それが天皇の発言一つで叛乱軍となってしまった。最終章で注目すべきは、首謀者の磯部の獄中手記でそこに軍部上層部の操作を見て取った。それこそ天皇機関説を強化するものだった。民間人である北と西田の処刑は財閥との繋がりを隠蔽する為であった。

  • 佐島楓 さん

    歴史は一見関係ないような事象であっても、編み物の糸のように束ねられ織りあがって現実を作っていく。原因があり結果がある。たとえ繰り返すものだとしても、できる限り同じ轍を踏まぬように学んでいくべきもの。ヘビーだったが読み切れてよかった。

  • kiiseegen さん

    再読。「秘密審理」、「判決」、「終章」。天皇の激怒を知れば保身に走る上層部、ましてや真崎の無罪判決など理由がわかれども沸々と怒りが湧き上がる。政争の道具の様にされた青年将校達も哀れな...。

  • 竜 さん

    今を逃したらもう読む機会はないだろうと、続けて9冊を読み切った。 大変な労作で、馬鹿な自分にも、異様な戦前の空気が少しだけわかった気がした。

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人物・団体紹介

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松本清張

1909‐1992。福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’58年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯

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