山田さんの鈴虫 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167694029
ISBN 10 : 4167694026
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,287p

内容詳細

今日も私は、庭の木に括りつけたかごの牛脂をつつきに来る四十雀を部屋の中から眺めている―バラの花は例年のように蕾をつけ、鈴虫は「お帰りなさい」と夫婦を迎え、子や孫たちの便りがほほ笑みを運び込む。季節のめぐりのなかで変わらずに続く、老夫婦ふたりの静かで喜びに満ちた日々を描いた傑作長篇小説。

【著者紹介】
庄野潤三 : 大正10(1921)年大阪府生まれ。九州帝国大学東洋史学科卒業。在学中から小説を書きはじめ、昭和30年「プールサイド小景」で芥川賞受賞。交友のあった吉行淳之介、安岡章太郎らとともに「第三の新人」と言われる。35年『静物』で新潮社文学賞、41年『夕べの雲』で読売文学賞、46年『絵合せ』で野間文芸賞、47年『明夫と良二』で毎日出版文化賞、48年日本芸術院賞受賞。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • pirokichi さん

    先に読んだ『せきれい』の続き。やはりとてもよかった。山の上の家の老夫婦の穏やかな日常。自分がもし妻だったら、娘だったら、息子のお嫁さんだったら、孫だったら…実はなんだかんだと煩わしいことが多いかもしれない。でもこんな家族っていいなって思う…孫のいない私の両親に味合わせたい理想の老夫婦。子のいない自分が果たせなかった理想の親孝行。読みながら、すっかり庄野家の家族の気分になっていたので、庄野さんも奥様も次男さんももういらっしゃらないと思うとさびしい。でもこの本の中では永遠にいらっしゃるのだな。

  • 桜もち 太郎 さん

    なんとまあ棘のない文章なんでしょうか。大きな展開だとか刺激のある文は一切ありません。「おいしい」「うれしい」「ありがとう」と感謝の言葉が多く見受けられます。もちろん最後の言葉も「ありがとう」で締めくくられています。以前に読んだ芥川賞受賞作の「プールサイド小景」は切れ切れだったような気がします。作者が80歳になる少し前の作品らしく、人生を達観しているというか、丸くなっているというかそんな気がします。夫婦二人で山の上に住んでいた作者の元には、息子・娘・孫たちが集い合います。心豊かな作者が目に浮かぶようでした。

  • michel さん

    感謝と愛でできた「山の上の家」。すごくすてきな暮らし。あとがきには<子供が大きくなり、結婚して、家に夫婦二人きりで暮らすようになってから年月がたった。孫の数も増えた。そんな夫婦がどんなことをよろこび、毎日を送っているかを書きたいー>とある。まるで小学生の日記のように、一日をわずか数行で、「うれしい」「ありがたい」など、家族や友人、ご近所や業者さん、鳥や花などへの優しい愛で綴らる。身の回りをすべて善に捉え、ほぼ悪が登場しない。庄野潤三という人に敬愛を感じずにいられない。

  • S.Mori さん

    作家の庄野潤三さんの日々の生活をおだやかに描いていく長編です。芥川賞を受賞した「プールサイド小景」の頃の作風からだいぶ異なっています。劇的なことがほとんど起こらない老夫婦の生活の中にある喜びを丁寧に掬い上げているところに、深く共感します。庄野さんは大病を経験されました。その経験がこのような作品を書くきっかけになったのは間違いありません。平凡な日々の生活は退屈です。それでもそんな日々がどれほどかけがえないものであるか、この小説は教えてくれます。繰り返される「ありがとう」という言葉が、心に強く響きます。

  • みなず さん

    まるで小津安二郎の映画のよう。(観たことはないが。)敬愛と信頼を感じさせる、家族内の敬語に、すごく安心させられる。酒井順子さんの解説も、この小説の一部みたい。のんびりと丁寧に読み終える。

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