陰の季節 文春文庫

横山秀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167659011
ISBN 10 : 4167659018
フォーマット
出版社
発行年月
2001年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,247p

内容詳細

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。

【著者紹介】
横山秀夫 : 昭和32(1957)年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。平成3(1991)年「ルパンの消息」が第9回サントリーミステリー大賞佳作となり、フリーライターに。マンガの原作や児童向けの本を手掛けながら、平成10年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞。平成12年には「動機」で第53回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞する。斬新な警察小説が、各界から熱い注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tetchy さん

    辞任の時期が来たのに、なぜ辞めようとしないのか。悪意ある告げ口としか取れないメモ書きの真意とその犯人は誰か。前日に手柄を立て、マスコミにも大きく扱われ、一躍メディアの主役になった若き婦警はなぜ翌日無断欠勤し、失踪したのか。ある県議員が議会で本部長を陥れるためにぶつける質問、即ち“爆弾”の正体とは何か。これらは云わば“日常の謎”。しかしこれが警察組織で起これば、事件性を伴い、背後に隠された事件・犯罪を浮かび上がらせ、十分警察小説になりうることを横山秀夫氏は見事に証明した。確かにこれは歴史的快作だろう。

  • サム・ミイラ さん

    短編の名手、横山秀夫面目躍如の傑作。とにかくその内容と語り口の巧みさは衝撃でした。短編集ではこの作品と第三の時効、臨場が気に入ってます。それにしても刑事が捜査しない警察小説って。動機や震度0もそうだけど、今野敏をはじめ新しい世代の作家に影響を与えた名編です。さすが元事件記者だけあり警察組織の知識と文章の上手さは群を抜いています。松本清張の正統な後継者はこの人をおいてないと言いたい。でも寡作なんだよね横山秀夫…。

  • 遥かなる想い さん

    警察の内部を書き込む著者の文面は抑え気味で それがよい。本作で松本清張賞を受賞したらしいが、読んでいて飽きない。

  • yoshida さん

    D県警シリーズ第一弾。短編を4編収録。異色なのはどの短編も警察内部の事件や、政治物であること。やはり、どの組織でも人事の力は大きい。また、現場ではなく本部組織は政治でドロドロしていると感じた。私も社内の本部セクションに居るので興味深く読めた。出世のトップ争い、「警視昇任」の最後の機会、どちらも必死である事に変わりはない。「鞄」の真相、「黒い線」の婦警の苦しみも面白く読めた。横山秀夫氏の追い詰められた焦燥感は好きだ。短編だが重厚感のある傑作と感じた。

  • どんちん さん

    「管理部門小説の心理ミステリー」(解説)、そうそう、さすが解説だけあって、頭に浮かんだイメージをしっかりと言葉で表してくれたw 予備知識なく読んだので、正直、出だしから流れをつかめず、ちょっととまどいを感じしまった。途中から「そうか」と気づけば、一般の会社とはちょっと違うかもしれないが、警察での管理部門、そこで起きるドラマ、なるほどねぇと二渡シリーズ?としてしっかりと楽しめた。ただ、「陰の季節」とそれ以降の二渡のキャラ設定がちょっと違って感じたのは気のせいかな?

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