顔のない男 文春文庫

北森鴻

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167656812
ISBN 10 : 4167656817
フォーマット
出版社
発行年月
2003年10月
日本
追加情報
:
16cm,285p

内容詳細

多摩川沿いの公園で、全身を骨折した惨殺死体が発見された。空木精作―彼は周辺の住民との接点も交友関係もない男だった。原口と又吉、二人の刑事は空木の自宅で、一冊の大学ノートを発見する。ノートを調べるうちに二人は次々に新たな事件に遭遇する。空木とは一体何者だったのか?本格長篇ミステリー。

【著者紹介】
北森鴻 : 1961年、山口県生まれ。駒沢大学文学部卒。編集プロダクション勤務を経て、執筆活動に入る。95年、「狂乱廿四孝」で第6回鮎川哲也賞受賞。99年、「花の下にて春死なむ」で第52回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    惨殺された「空木精作」は世間とは一切の接点を持たない人物だった。何故彼はこのような死を遂げるに至ったのか、彼の自宅から見つかった1冊のノートを頼りに二人の刑事が事件の謎を追う。各話で起こる様々な事件に必ず現れる「空木精作」「持田荘一」「栄光商事」というキーワードが一体どう繋がりを持つのか、捜査の進展を追いかけるように次々と発生する新たな謎によって巧妙に核心をはぐらかされる。全体の構図が絶妙に隠されたジリジリしたもどかしさは「共犯マジック」に通じる巧さ。目立たない位置付けの作品のようだが十分傑作の域にある。

  • KAZOO さん

    何度目かの再読です。何回読んでもいつも新しい発見というか楽しませてくれます。顔をつぶされて発見された死体は本当に空木という人物なのか?プロローグからエピローグまでの間に7つの連作短編が収まりそれがつながっていきます。ベテラン刑事と若手刑事のコンビが刑事課長に嫌われているのですが…。よく考えられた構成になっています。

  • セウテス さん

    手足を折られ顔も潰された、空木という男の死体が見つかる。怨恨から、犯人はすぐに見つかると考えられたが、空木は全く人間関係の無い正に顔のない男であった。本作の作り方は変わっていて面白く、空木が関わったと思われる人物の犯罪を、一話ずつ連作短編の様に繋げている。その一話の謎もオチも、流石の北森作品らしく、堅実で細部に至るまで作り込まれている。各章の最後に、読者だけに明かされる場面があったり、物語が進めば益々謎が深まったりと読み応えある。刑事が通う店にバー香菜里屋が登場したり、作者の世界感の広大さには驚かされる。

  • roomy さん

    面白かったです。誰が誰なのか、犯人が気になって一気に読了。北森さんの作品って本当に面白い、もう新作を読む事ができないと思うと残念でなりません。香菜里屋もでてきて嬉しかった。精肉店のコロッケって美味しいですよね。食べた〜い!

  • KAZOO さん

    連作ですが、従来の北森作品とは若干テイストが異なる感じがしました。折原一さんや連城三紀彦さんの感じがしました。ただ最後の持っていき方はやはりお見事としか言いようのない感じがします。また刑事たちがいく三軒茶屋のビールを出すお店が出てきています。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品