闇色のソプラノ 文春文庫

北森鴻

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167656430
ISBN 10 : 4167656434
フォーマット
出版社
発行年月
2002年10月
日本
追加情報
:
16cm,444p

内容詳細

夭折した童話詩人・樹来たか子の「秋ノ聲」に書かれた「しゃぼろん、しゃぼろん」という不思議な擬音の正体は?たか子の詩に魅せられた女子大生、郷土史家、刑事、末期癌に冒された男、医師、そしてたか子の遺児・静弥が神無き地・遠誉野に集まり、戦慄の事件が幕を開ける。驚愕の長篇本格ミステリー。

【著者紹介】
北森鴻 : 1961年、山口県生まれ。駒沢大学文学部卒。編集プロダクション勤務を経て、執筆活動に入る。95年、「狂乱廿四孝」で第6回鮎川哲也賞受賞。99年、「花の下にて春死なむ」で第52回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    山口県生まれの北森さんの同郷の金子みすずへのオマージュがあるような気がします。そこの出身の詩人の詩の中に「しゃぼろん、しゃぼろん」という擬音が気になります。話がかなり込み入ってちょっと間を置いて読むとわからなくなるような感じです。東京の西のはずれにある架空の都市の遠誉野という町が主な舞台です。雰囲気的には民俗学的ななぞが絡むような感じで、北森さんの他の作品との関連が出てきそうな感じです。私は結構好きな作品です。

  • えみ さん

    想像以上の真実はいつだってこの世で一番恐ろしい。死者が持って行った秘密と、当事者たちがひた隠しにしたそれぞれの想い。夭折した童話作家の自殺には、決して他人には知られてはいけない真実があった。その死は息子にとってのパンドラの箱…家族、病、恋人、殺人事件。次々と繋がっていく過去と現在の点と点。しゃぼろん、しゃぼろん。詩に書かれた奇妙な擬音の正体が暴かれたとき、一つだけではなかった事件の真相が解き明かされる。最後にそこに来たか!とミステリーのクライマックスに突き付けられた意外な展開に不安定な面白さを実感する。

  • セウテス さん

    「花の下にて春死なむ」では、旅の俳人種田山頭火さんを、本作は同じ山口県の童謡詩人金子みすゞさんを、モデルに書かれたようです。作者の特徴ではありますが、この様に人間像を描き、個人の陰に隠れる暗色部分にスポットを当て、人間関係の繋がりを紐解く事で謎解きをする、複雑なプロットの作品です。連続で起こる殺人に、犯人を推理する事は楽しいがかなり難しい。二転三転する展開は、先が読めません。しゃぼろんという音にピンと来たとき、横溝正史作品を感じるのは私だけでしょうか。なんともやり切れないラストの印象が、強く心に残ります。

  • Norico さん

    樹来たか子の詩に魅せられて、その死の謎を追い求めていくお話。いったん終わったと思わせてからの悲しい結末。洲内さんが哀しい。繰り返される樹来たか子の詩「しゃぼろんしゃぼろん」という響きがとても好き。

  • エドワード さん

    不世出の童謡詩人・樹来たか子を卒論に選んだ真夜子は、自分の住む遠誉野市に彼女の遺児・静弥が住んでいることを知る。郷土史家の殿村、末期癌患者の弓沢から、たか子は自殺と報じられたが実は他殺と知らされる真夜子。そんな折、弓沢が殺される。25年前と現在、遠誉野市と山口市を結ぶ運命の糸が再び動き出す!という感じの、凝り凝りのミステリー、登場人物ズラリ、みんな怪しい名前!静弥の変な病気、二転三転するトリック、かなり骨が折れたね。捜査にあたる洲内刑事の素性がえーっ!だけど、最後までよくひっぱってくれました。お疲れ様。

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