イントゥルーダー 文春文庫

高嶋哲夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167656270
ISBN 10 : 4167656272
フォーマット
出版社
発行年月
2002年03月
日本
追加情報
:
16cm,377p

内容詳細

25年前に別れた恋人から突然の連絡が。「あなたの息子が重体です」。日本を代表するコンピュータ開発者の「私」に息子がいたなんて。このまま一度も会うことなく死んでしまうのか…。奇しくも天才プログラマーとして活躍する息子のデータを巡って、「私」は、原発建設がからまったハイテク犯罪の壮絶な渦中に巻き込まれていく。

【著者紹介】
高嶋哲夫 : 1949年岡山県玉野市生まれ。慶大理工学部卒、大学院修士課程修了。カリフォルニア大学に留学。1979年日本原子力学会技術賞受賞。米国での研究活動を経て、神戸で学習塾を経営。1994年、『メルト・ダウン』で第1回小説現代推理新人賞を受賞。1999年、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hit4papa さん

    ミステリというより人間ドラマとしてよく出来た作品です。昔の恋人から突然告げられた息子の存在。そしてその死。主人公は戸惑いつつも我が子の犯罪容疑を晴らすために奮闘します。大いなる陰謀が明らかになるのですが、これが原発建設に関するもので、昨今沸騰した話題の核心をついています。著者の元日本原子力研究所研究員という経歴を知ると、まるで1999年の発表当時から未来を予見したかのような錯覚を覚えるでしょう。本作品は、冷徹と評されている主人公の再生の物語でもあるのです。ただし、結末については、好き嫌いが分かれそうです。

  • むう さん

    1999年の作品とのこと。3.11の福島での事故以前に、原発の危険性を広く世に訴えたかったのでしょうか。ストーリーは実に複雑で、登場人物たちが次々と善人から悪人へと変節し、最後はワケが分からなくなってしまいました(笑)。よく考えられたサスペンスなのに、そういう意味で主旨が少しボケてしまい残念です。終わり方も実に残念…。やはりこの著者さんは、大パニックに対処するシミュレーション小説の方が巧いですねzzz

  • siro さん

    高嶋さんの本は初めて読みましたが、好きな雰囲気でした。原発の部分は実際に地震によって大きな被害を目撃した現在では感じる事も多く、引き込まれました。ただラストが少し物足りなかったと感じました。「父さん」と呼び掛けるメールになんとも切ない気持ちになりました。高嶋さんの他の本も読んでみたい。

  • AICHAN さん

    図書館本。主人公の息子が交通事故に遭って生死の境を彷徨う。事故が起きるまで男は息子の存在を知らなかった。自分の子という実感が湧かないまま病院に詰める男。しかし次第に息子だと認める自分がいた。そのあたりの男の心の動きが見事に描かれる。男は息子の事故に不審を抱く。やがて、息子が原発建設の行われている地盤を調査していたことを知る。さらに息子がイントゥルーダーであることも…。原発の問題点をえぐり出した問題作として評価を得ているようだが、人間ドラマとしても読み応えがある。高嶋哲夫の作品は当たり外れがあるようだ。

  • 色々甚平 さん

    あまり読まれていないのが勿体無いと言える本だった。ハードボイルドミステリーであり、話も説得力があり、IT企業の話や原発の話も今となってはよりリアリティを感じた。主人公は終盤までずっと緊張感のある状態であり、濡れ場もなく、ただただ死んだ息子の軌跡と仕事の進展を追い続ける。その本はサントリーミステリー大賞受賞作という大賞は文句なしだと思えた。硬派なハードボイルド好き、企業事件好きにはぜひとも読んでほしい一作。

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人物・団体紹介

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高嶋哲夫

1949年、岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院修士課程修了。日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。1979年日本原子力学会技術賞を受賞。94年、『メルトダウン』(講談社)で小説現代推理新人賞、99年、『イントゥルーダー』(文藝春秋)でサントリ

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