朱鷺の遺言 文春文庫

小林照幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167637026
ISBN 10 : 4167637022
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
追加情報
:
426p;16

内容詳細

ニッポニア・ニッポン。日本国を象徴する学名をもつ、哀しいまでに美しい鳥、トキ。かつては日本全土に生息したが、2003年に最後の一羽が死亡、純日本種は絶滅した。トキの保護に立ち上がった人人の軌跡を追った本書は、人間と自然の相克を問い、いのちをいとおしむ心の大切さを説いた不朽の名作である。第30回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

目次 : 朱鷺色の楽園/ 愛へのこだわり/ 生椿の夜/ 脚光のなかの受難/ 生命に集う/ 世界一の裏切り者/ 最後の糞/ 谷平の夕焼け

【著者紹介】
小林照幸 : 1968年長野市生まれ。明治薬科大学在学中の1992年に『毒蛇』で第1回開高健賞奨励賞を受賞。以後、意欲的に執筆活動を続け、1999年に『朱鷺の遺言』で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • UK さん

    ニッポニア・ニッポンをめぐるドキュメンタリー。朱鷺に魅せられ、その絶滅を阻止するために奮闘し、やがてその最期を見届けることになった人たち。1つの種の栄枯盛衰の終末を見届けた記録である。太古から様々な理由でさまざまな種が栄え、そして滅んでいったことを思えば、小さな感傷からくる小さな発言はためらわれる。いやむしろ「朱鷺を見てみたかったなあ」なんていう小さな感想の方がふさわしいのかもしれない。

  • たま さん

    朱鷺の野生絶滅への歴史、佐渡の人々の朱鷺保護活動への貢献が詳しく記録されています。大自然の中からたった一種類がいなくなるだけだろうと考えていた私にとって、朱鷺のために人生を捧げた人々はとても熱烈で心を動かされました。たった一種類の動物が自然界、人間社会ともに与えている大きな影響を読み、私は動物保護に対する考えを改められました。

  • よしこ さん

    朱鷺に会いたい!佐渡に行ってみたい! この本を読み進めるうちに、ほんとうに自然にそう思っていた。絶滅危惧種の朱鷺の命を守る為に奮闘する何人かの佐渡の人と、彼等を応援する人々の、温かい実話。 淡々と書き上げれれた文章なのに、何度も胸が締め付けられ涙が溢れた。 いつの日か、佐渡で朱鷺を見てみたい。 この本に出会えて良かった。

  • 子鹿 さん

    特別天然記念物の佐渡の鳥トキ。テレビに映る姿や中国からのペアによる繁殖成功、今では自然下でもその姿を見られること等平和なニュースとして微笑ましく見聞きしていた。だがそこに至る過程を読み、そんな単純平坦なものではなかったと知る。保護に携わった方々のひたむきな愛情と慈しみは胸を打つ。トキといういのちの保護に半生を掛けた人々。熱く生き生きとした語り口に自分も熱くなった。佐藤春雄氏ご存命中にトキが佐渡の空に舞い戻ったというあとがきの記述は、トキと佐藤氏の絆を感じた何よりのハッピーエンドであり、心から祝福したい。

  • うたまる さん

    「トキという鳥は人間の力で育てることはできても、増えることはないのではないか、と思うっちゃ。今、自然の中で増えとらんものが、どうして人間の手で増やすことができるっちゃね」……学名ニッポニア・ニッポンを冠する朱鷺(トキ)の保護活動についてのノンフィクション。昭和21年から書き起こされる保護活動は、日本のお家芸ともいえる軌跡を辿った。どちら着かずの方針、後手後手の対応、篤志家頼み、外野の口出し。こうしてはいけないというお手本のような失敗を経て、それを反面教師とした中国の成功を眺めることになる。苦い、苦すぎる。

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人物・団体紹介

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小林照幸

1968(昭和43)年、長野県生まれ。作家。明治薬科大学在学中の1992(平成4)年、奄美・沖縄に生息するハブの血清造りに心血を注いだ医学者を描いた『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。1999(平成11)年、終戦直後から佐渡でトキの保護に取り組んだ在野の人々を描いた『

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