ぼくのキャノン 文春文庫

池上永一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167615048
ISBN 10 : 4167615045
フォーマット
出版社
発行年月
2006年12月
日本
追加情報
:
16cm,333p

内容詳細

豊かで美しい村の守り神である、帝国陸軍の九六式カノン砲「キャノン様」。だが、そこにはある秘密があった。村を統べるマカトオバァら三人の老人とその三人の孫たちは、村の開発を企む謎の美女や、怪しげなアメリカ人と対決する。戦争の記憶を、奔放なストーリーに乗せて希望に満ちた未来へと託す、マジックリアリズムの傑作。

【著者紹介】
池上永一 : 1970(昭和45)年那覇市生まれ。早稲田大学在学中の94年『バガージマヌパナス』で第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。98年『風車祭』が直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あっくん さん

    初池上さん。沖縄戦遺産のカノン砲「キャノン様」を守り神にし繁栄している村で、秘密を抱えるオバァ、オジイ達、そしてその孫達の成長物語。他の作品も読んでみたいです。

  • はる さん

    なんか不思議な話。完全にキャノンを崇め奉る宗教なんだけど、それはカモフラージュで秘密を隠すためにでっち上げた物。その秘密を嗅ぎまわる輩には容赦なく制裁が下されるが制裁を下した事も秘密。秘密だらけ、謎だらけの村に一体何が隠されているって言うのか?って思ってたけど、秘密を知って一気に物語が動くときが新しい世代の幕開け。その瞬間がとても心地よかった。でも、血が流れ過ぎた。きっと雄太達の世代では血の流れない世代になって欲しいと思う。

  • kishikan さん

    確かに、殺人の場面が多く出てくるのは、嫌な気にさせるものです。でも、そのような場面を除けば、熱く心を打たれる数多くのシーンがありました。優太、博志、美奈の子供達をはじめ、自分達の村に対する思いが本当に伝わり感動します。直接的には語られていませんが、第二次世界大戦における沖縄、9.11のテロや現在の沖縄の厳しい経済状況など様々な出来事をバックにした物語ですね。最後には、豊かな自然や伝統も受け継がれた、希望に満ちた沖縄の未来を描くという池上さんらしい小説になっています。やはり沖縄に行ってみたくなりますねぇ。

  • MarsAttacks! さん

    池上永一さんの作品にしてはちょい短めですが、個性的に暴走気味な登場人物たち、ハチャメチャな事件に、滑り出しから終わりまでテンポよく進み、しっかりと着地する構成と、池上さんのエッセンスが凝縮されています。そして語られる太平洋戦争時の沖縄、暗い一面落としますが、それらを包み込む美しい沖縄の風土と登場人物たちの明るく前向きなところで、素晴らしい物語に仕上げっています。

  • 嘉江☆海★山♫ さん

    あぁ〜読み終わってしまったぁ〜池上永一さんの描く本☆は最高だ!脳ミソというよりも身体の細胞たちがエネルギーを蓄えることができるような、とにかく大好きだ!!この本もページを捲る手が止まらなかった。生まれ育った土地の歴史を知り、愛し、守っていく。わたしたちひとりひとりの寿命なんて、長い歴史の中の一瞬だ。自分の死後の未来のために、その自分の一生をかけたキャノンの村人たちは輝いていた。ありがとう☆!

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人物・団体紹介

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池上永一

1970年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。94年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。97年刊の『風車祭』が直木賞候補に。17年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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