少年にわが子を殺された親たち 文春文庫

黒沼克史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167613020
ISBN 10 : 4167613026
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
追加情報
:
16cm,331p

内容詳細

もしも愛する我が子が少年に殺害されたら…。加害少年の供述を鵜呑みにする警察、発表を垂れ流すメディア、遺族に沈黙を強いる世間―突然、子供を殺されたショックに加え、少年法に阻まれてその死の真相すら知ることのできない苦しみに耐える六つの家族の姿を、丹念な取材で描き出したノンフィクション。

目次 : 第1部 怒りの深淵(事件現場/ 長い裁判/ 繰り返された悲劇/ 殺意)/ 第2部 崩れ落ちる家族(親たちの絆/ 嵐の家/ 引き裂かれる夫婦/ 残された家族/ 変化のきざし)/ 第3部 凍りついた時間(二つの時間/ 凍りついた十三年間/ 被害者側への石つぶて/ 早すぎる判決/ 生々しい記憶/ 声なき慟哭)

【著者紹介】
黒沼克史 : 1955年北海道生まれ。都立西高校、筑波大学社会学類を卒業後、出版社勤務、「週刊文春」記者等を経て87年よりフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • James Hayashi さん

    わが子を殺されながら、加害者は少年法に守られ刑罰も受けず(少年院は矯正を受ける教育機関)被害者家族は民事訴訟に賭けるしかない。その訴訟も弁護士費用や長い年月を必要とし、普通の庶民にはかなり厳しいものであろう。そんな6家族と密着取材した少年犯罪と少年法を問うた20年ほど前の作品。改正もこれまで何度も行われているが大きな変更はない。現在も加害者の実名報道が法案化される方向で動いているらしいが、これも是非進めてほしい。守られるべきは被害者家族であり、加害者であってはならない。

  • にこにこ さん

    少年が犯罪を犯したときに被害者家族が被る苦悩の本。加害者側の心からの謝罪が少ないように感じるが、色々な見方があるから一概には言えないか。もう加害者になる心配はないのだが、被害者になる事はないとは言えない。少年法は改正されたけど、結果を考えずに行動する少年たちへの教育を考えないといけない。親や先生の余裕がなく『三匹のおっさん』もいない。難しい。何もできないけど、「忘れない」ことは出来る。

  • 柊子 さん

    もし我が子を殺されたら・・と終始思いながら読んだ。真実を知りたいのに、学校や警察が、そして法がそれを妨げる。「もうこれ以上、子供たちを被害者にも加害者にもさせないために・・・」という武るり子さんの言葉が心に重く残った。 亡くなられた方々のご冥福を心から祈りたい。

  • boutiquekouichi さん

    少年犯罪の被害者の遺族視点から書かれたノンフィクションを読むたび、更正という言葉に違和感を覚える(少年法に限ったことではないが‥)。更正とは、更正できる環境が整えられ、加害者自身が自身の犯した罪を自覚した上で初めて使われるべき言葉ではないのだろうか。「あの時にちゃんとやっておけば、富永さんの事件だってないんだよ」という遺族の言葉が印象的だった。他にも、損害賠償を自己破産で免れようとする加害者の親、無責任な発表をする警察に、垂れ流し報道をするマスコミ、さらにそれを鵜呑みにする近隣住民。机の上での勉強だけでは

  • ちびクッキー さん

    この本は2000年に、大宅壮一ノンフィクション大賞などの候補作にノミネートされ、落選した。当時、黒沼克史さんは、可哀想な程気落ちしていたのを思い出す。 彼はこの問題にかなりのめり込んでおり、取材時に知り合った被害者家族の相談を電話で受けたり、陳情書の様なものの作成もしていたようだ。この本がとても読者の気持ちを引き付けるのはその様な当事者意識の高さからかもしれない。 残念ながら彼は49歳で肺癌で亡くなった。彼の死後15年程経つが、綾瀬コンサート殺人事件の犯人の再犯等もあり、この本が再評価されると良いと思う。

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黒沼克史

1955年北海道生まれ。都立西高校、筑波大学社会学類を卒業後、出版社勤務、「週刊文春」記者等を経て87年よりフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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