左腕の猫 文春文庫

藤田宜永

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167606077
ISBN 10 : 4167606070
フォーマット
出版社
発行年月
2007年01月
日本
追加情報
:
16cm,313p

内容詳細

乳ガンの手術から快復した妻に突然別居を切り出された夫。移ろう人の気持ちに、いつも同じ場所でまどろむ猫には永遠を感じるが―。飼い猫へ深い愛情を示す以外は無味乾燥な生活を送る女に、男は居心地の良さを覚えてゆく―。儚くも温かい表題作を含め、猫をテーマに男女の微妙な関係を鮮やかに描く六篇。

【著者紹介】
藤田宜永 : 昭和25(1950)年、福井県に生まれる。早稲田大学中退。48年、パリに渡り、エールフランスに勤務。55年に帰国後、エッセイを執筆。61年、「野望のラビリンス」で小説デビュー。平成7年、「鋼鉄の騎士」で第48回日本推理作家協会賞、同年、「巴里からの遺言」で第14回日本冒険小説協会大賞短編部門大賞を受賞。その後「樹下の想い」で恋愛小説に新境地を拓き、平成11年、「求愛」で第6回島清恋愛文学賞を受賞、平成13年、「愛の領分」で第125回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 秋桜 さん

    大人の恋の話が読みたいと常々思っていた私。本作は6編の大人の恋。だが残念ながら主人公は男性。しかも中高年。そんなわけで話がちょっと寂しく、セピア色でしか景色が思い浮かばない感じ(^_^;)。それでも、おじさんの恋話に猫がソロッと出てくるのが何気なくて良い。人間に距離をとりながら生きている、それでいて人間を必要ともしている猫の生き様がまた良い。表題作「左腕の猫」にホロっときた。私も猫を飼っているので、猫と心が通じていくまでの過程がよくわかる。猫好きさんに読んでほしいな。

  • 赤い肉球 さん

    初読み作家さん。崇拝する真理子さんのご主人だというのにずっと読んでなかった。短編なので物足りなさはあったけど、猫が登場するからか読みやすかった。どの作品も藤田氏の顔が浮かんだ。どうしてこうも年の差があるのにすぐに関係を持ってしまうんだろ。女性の気持ちが分からないなぁ…。片ややっぱり男は若い女性が好きなんだよねぇ…。なんだかなぁ…やっぱりそうなっちゃうんだ…。と、どの作品を読んでも思っちゃった。表題作の左腕の猫が切なかった。その後、ずっと彼女の思い出を語りながら一緒の時間を過ごしたことでしょう。

  • とろこ さん

    女好きな中年と,なぜか周りにいる猫の話。 ちょっと中途半端な印象がないこともないけれど,それも猫の気まぐれ故かと思ってしまえばありかも。 いつものことながら,どうしようもない中年男はほほえましい。もちろん小説の中限定ですが(笑)

  • チェス さん

    こちらはちょっと。うーん。 図書館本。

  • コノヒト さん

    男と女と猫との対照。男は生き方が不自由だ。見栄とかしがらみとか屁の役にも立たないプライドとかに拘泥するのだ。その対極にいるのが猫で、気随気ままを体現した生き方をしているように見えるから、猫のことは猫に聞かなければわからないのだけれども、だとしても、男としては猫に憧れる。手本にしたいような気になる。女は男の不自由と猫の気ままの間にいて、でもだいぶ、猫寄りの所にいる印象。わりとヒョイと身軽に動く。

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人物・団体紹介

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藤田宜永

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、

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