愛の領分 文春文庫

藤田宜永

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167606060
ISBN 10 : 4167606062
フォーマット
出版社
発行年月
2004年06月
日本
追加情報
:
16cm,464p

内容詳細

仕立屋の淳蔵は、かつての親友高瀬に招かれ、追われるように去った信州の故郷を35年ぶりに訪れる。高瀬の妻の美保子は昔、淳蔵が恋焦がれた相手だが、年月が彼女を変貌させていた。佳世と出会った淳蔵は年齢差を超えて惹かれるが、過去の事実が二人の恋情をより秘密めいたものにしていくのだった。直木賞受賞作。

【著者紹介】
藤田宜永 : 昭和25(1950)年、福井県に生まれる。早稲田大学中退。48年、パリに渡り、エールフランスに勤務。55年に帰国後、エッセイを執筆。61年、「野望のラビリンス」で小説デビュー。平成7年、「鋼鉄の騎士」で第48回日本推理作家協会賞、同年、「巴里からの遺言」で第14回日本冒険小説協会大賞短編部門大賞を受賞。その後「樹下の想い」で恋愛小説に新境地を拓き、平成11年、「求愛」で第6回島清恋愛文学賞を受賞、平成13年、「愛の領分」で第125回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    【初読み作家さん】「愛の領分」てそういうことだったのねぇ。残念ながら、登場人物の誰一人として好きになれない。清潔感がない!そして作者さんとしての個性が読めない。どうしてみんな、こんなに手近かなところで恋愛するのか?!人間関係ぐちゃぐちゃすぎ。美保子と淳蔵のデートシーンで「スツールが回るたびに太股の柔らかい肉が変形した」にちょっとエロを感じた。男の人って見てるんだねぇ。「愛するよりも愛されたいから、ぐんと年の離れた男(年上)がいい」メモメモφ(゚-゚=)でももうこの作家さん、読まないかな、すんません。

  • あすなろ さん

    藤田氏のこの作品はかなり以前から読みたく、そして埋もれていてしまっていた作品。年末休暇含め堪能させて頂きました。男女の機微を、そしてその複雑関係を描いた作品。惹き込まれてしまいました。ただ、なかなかのプレイボーイぶりでそこは憧れでしかないけれど。テーラーという職を主人公に持たせているところがこの作品の世界観を際立たせていると思います。仕立屋は男の社交場。そんな世界観は最早絶滅に近いですが、それを幼い頃から亡父を通じて少しだけ知っている僕はこうした世界観や空気感に憧れていました。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    いやぁ、まいりました。醜いものを読んでしまいました。歳をとってからの愛憎劇なんてもの、あまり読むものじゃあありませんね。生々しすぎて、なんだか体にべっとり汗がまとわりついてしまったような気分になり、風呂に入り直したくなりましたよ。とはいえ一気読みでした。読ませるだけのものはあります。ただ私は今の気分を引きずるのはまっぴら御免です。藤田氏の伝説の青春冒険活劇『鋼鉄の騎士』を読んで口直しをするとしましょう。ただこれが上巻757P、下巻740Pというとてつもない超大作なんですね。これまた別の意味で重い。(笑)

  • ふじさん さん

    テーラーの淳蔵は、幼馴染で恋のライバルでもあった昌平の元を訪れる。そこには、昌平の妻で昔恋焦がれた変貌した美保子がいた。その後も、淳蔵は故郷の信州を訪ね、昌平、美保子や後に親しい関係となる佳世と出会うことになる。淳蔵、昌平、美保子、佳世の関係が絡み合う恋模様を、各々の登場人物の心象風景や会話等で巧みに描き、物語は大人の男女の恋愛小説は修羅場を乗り越え、結末を迎える。二人の女の個性が際立ち、後半の二人の修羅場はリアリティーに溢れていて女の凄さを改めて知った。久しぶりで大人の恋愛小説を読んだ気がする。

  • hit4papa さん

    30年の時を経て不倫していた男女が再会し、複雑な人間模様が浮かび上がってくる作品です。すれ違う親子の関係等、登場人物たちのそれぞれの事情が語られ、大人の恋愛には制約がつきものであることが、巧く表現されています。長らく恋愛から遠ざかっている男の熾火にも激しく共感してしまいました。タイトルの意味も深いですね。中心となる登場人物たちは50を越していますから、大人極まった人のための恋愛小説となりますか。若い頃読んでも、ピンとこなかったでしょうね。それだけ自分も歳をとったということです。やれやれ。【直木賞】

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人物・団体紹介

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藤田宜永

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、

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