侯爵サド夫人 文春文庫

藤本ひとみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167604059
ISBN 10 : 4167604051
フォーマット
出版社
発行年月
2001年09月
日本
追加情報
:
16cm,232p

内容詳細

異端の乱行を繰り返すサド侯爵。しかし妻ルネ夫人は、夫に愛情と真心を捧げ続けていた。不可解な夫婦関係の謎を探る助任司祭ピネル。それを監視、妨害するルネの母親モントルイユ。いったい彼らの間になにが起こっていたのか。やがてピネルがたどり着いた真相とは…。侯爵サドと夫人の関係を剔抉した問題作。

【著者紹介】
藤本ひとみ : 長野県飯田市生まれ。12年間の公務員生活を経て、作家となる。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた歴史小説や、犯罪心理小説で脚光をあびている。フランス政府観光局名誉委員、アカデミー・ドゥ・カスレ名誉会員、フランス・ナポレオン史研究学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • つきみ さん

    サド侯爵も妻ルネも、その母モントルイユ夫人も、それぞれの言動が心理学的に解き明かされている点が興味深い。「サド侯爵」に登場したクルミエが師と仰ぐ人物が、今作ピネルなのも面白い。それにしても母親の影響力には改めて驚く。身が引き締まる思い…

  • 寝落ち6段 さん

    暴戻のサド侯爵の婦人・ルネ。夫が放蕩する間も、自分が愛を捧げていけば必ず落ち着くだろうと思っている。だからこそ、どんな状況に陥ろうともそれを曲げなかった。傍から見れば、そんなルネは気が狂っているとしか思えない。信じ抜く愛といえば聞こえはいいが、明らかに盲目である。それが本人には分からない。盲信する原因は何だろうか。そこには歪な母子愛と藻掻きがあった。読んでいて、自分も盲信していることがあるのではないかと考えた。盲信は誰にでもあるかもしれない。

  • 七鵺 さん

    ルネ本人の視点も読んでみたかった。

  • もももん さん

    作者さんの作品が好きなのでいくつかよんでいるけど、これも面白かった。テーマ的に暴行シーンが多かったら嫌だなぁと思いながら読み進めたけどそんなこともなく一気に読み終ることができた。個人的にはこの後のルネとまわりの人物を含めた展開が気になった。とりあえず主人公のかけひきの描写はドキドキで面白かった。

  • しゅうご さん

    「侯爵サド」を読んで面白かったので、こちらも読んだらおもしろかった。

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藤本ひとみ

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使をつとめ、現在AF(フランス観光開発機構)名誉委員

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