金沢城嵐の間 文春文庫

安部龍太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167597023
ISBN 10 : 4167597020
フォーマット
出版社
発行年月
2000年09月
日本
追加情報
:
301p;16

内容詳細

関ヶ原以後、新座衆の扱いに苦慮する加賀前田家で、家老の罠に落ちた男・太田但馬守。平穏の世には、彼の如き武辺者の生きる場所は最早ない。それを承知で、敢然と死に赴く彼の心中には、武士として生きる、その歓びが渦巻いていた…。武士の義を貫かんと、戦闘の血の記憶に殉じる男たちの美学を描く六篇。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    傑作短編集。これはお勧め。関ヶ原の戦い以降の武士の生き様を鮮やかに描いた作品が並んでいる。武士として生き辛い時代が始まっており、それでも自分の意地を通して凛と生きようとする者たち。逆境に屈しない彼らの生き方は胸を打つ。「金沢城嵐の間」は加賀前田家の重臣太田但馬守が主人公。彼は典型的な古風な武士で、戦場で全身全霊で戦うのを好む。しかし徳川家にすり寄って前田家の安泰を図ろうするする他の家臣の悪辣な企みの罠に落ちる。太田但馬守の最期は悲惨だ。それでも自分の義を貫き通した者の潔さがある。

  • シン さん

    関ヶ原の合戦後の江戸幕府黎明期の頃を時代背景とした短編集。いずれの作品も最後まで描ききらず、余韻を残す形を取っている。短編集ならではのテクニックですね。長編でそれをされると辛いものがあります。

  • KTGR さん

    六遍からなる関ヶ原後の武士達の各々の生き様を描いた作品。 どの話しも読みごたえあって熱い! 世の流れには逆らえずも義を押し通す武士達の生き様を上手く表現できてるなと思った。中でも『義によって』は特に良かった。ラストの十左衛門の選択は良い意味で裏切ってくれた!

  • 九鬼荒神 さん

    関が原の少し後、時代が変わりつつある時を描いている。「バサラ将軍」と同じく、最後まで描き切らないで、余韻を残すのが心地よい。しかし、直木賞取ってなかったらこの本も日の眼を見なかったかもと思うと・・・直木賞受賞良かったです(私にとって・・ね)。

  • アニータ さん

    「戦国」が色濃く残る時代、6編の短編の主人公それぞれにとって「侍とは何か」をテーマとした作品。濃密な時間がありました。

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人物・団体紹介

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安部龍太郎

1955年福岡県生まれ。国立久留米高専機械工学科卒。図書館司書を経て90年『血の日本史』で衝撃的なデビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で直木賞、16年歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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