セーラー服とエッフェル塔 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167590031
ISBN 10 : 4167590034
フォーマット
出版社
発行年月
2004年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
鹿島茂 ,  
追加情報
:
16cm,259p

内容詳細

普段は気にしない世の中の不思議―たとえば、女性の乳房はなぜ膨らんでいて、男性はそれに愛着を感じるのか?セーラー服はなぜ日本にだけ定着し、根強い人気を誇るのか?こうしたエロスに関する疑問はもとより、巷に溢れる「?」に、ムッシュー・カシマは乱読をしながらユニークな仮説を立てていく。

目次 : SMと米俵/ 出世牛/ セミとキリギリス/ ビデ/ 皮と革/ 他人のくそ/ 由緒正しい競争/ フロイトと「見立て」/ 牛肉食いvs.カエル食い/ 売られたエッフェル塔〔ほか〕

【著者紹介】
鹿島茂 : 1949(昭和24)年横浜市生まれ。東京大学大学院修了。現在、共立女子大学文芸学部教授。専門は19世紀のフランス文学。91年『馬車が買いたい!』で第13回サントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で第12回講談社エッセイ賞、99年『職業別 パリ風俗』で第51回読売文学賞、2004年『成功する読書日記』で第2回毎日書評賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    いきなり「亀甲縛り」で始まるなど、特異な話題が多いか。鹿島氏は西欧の皮のボンデイジを鞭と馬の関係と分析し(これは納得)、日本の縄のルーツは米俵を荒縄で縛るところにあるというのだが。これでは彼の言う「下部構造」の域を出ていないではないか。私見では、亀甲縛りのルーツは江戸期の罪人を縛ったところにあると思う。なお、日本では苦痛よりも羞恥に重きを置いたのは、お説の通りだろう。江戸期の最高刑も「市中引き回しの上、獄門」であったのだから。なお「自分はいたってノーマルな人間」と認識するところに鹿島氏の限界がありそうだ。

  • とし さん

    セーラー服とエッフェル塔。鹿島茂さん初読み、表題と中身のギャップに吃驚しました。

  • ケイ さん

    SMの縛り方に始まり、トイレやビデ、便の話、性器についてなど下世話な話題が多いが、才気溢れる方が豊富な知識と理論とともに語るので、ほほーっと肯きながら読んでしまう。「ビデを避妊具と日本人が勘違いした一因」「欧州で音読から黙読になると、異端とポルノが発生した」「フランス語の嘘mensongeは夢songeを含む。嘘もエスプリがきいていればいい」「便所という言葉が宮廷からはなくなったが、その事象や事物は消滅しない。ベルサイユ宮殿は悪臭漂う便所だった」一番興味深かったのは「牛肉食いVSカエル食い」

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ フランス文化の知的で痴的な側面に触れられる、なかなか興味深いエッセイ。筆者も述べているが仮説を立て想像をめぐらす行為は面白い。亀甲縛りのルーツとは。童話でセミとキリギリスが逆になっているのは。他人の糞がなぜ臭いか。エッフェル塔の売り出し詐欺。目下の物の前でうんこする貴族と、うんこまみれの宮殿。ナポレオンの片手差し込みポーズ。ミスを頑なに認めないフランス人。セーラー服の由縁。グサッと刺さる宗教的絵画の聖性。パリの焼き鳥事情。

  • ♪mi★ki♪ さん

    以前この方が書いたフランス文学案内を読んで非常に面白かったので買ってみた本。下ネタから食や芸術、国民性など真面目な話迄。同じフランス文学者でも澁澤龍彦は変態鬼畜臭がするが、鹿島先生は好奇心が強いだけで至極真っ当。疑問を持つと色々調べて仮説立てて薀蓄。「愛とはおっぱいである」とか書いても気持ち悪い助平なオッサンって感じはなく嫌味もないし下品な感じがしない。私は小説の性描写が嫌いなんだが、こういう明るい笑えるネタエッセイなら全然OK。女子大でフランス文学教えてるこの先生の授業を聴いてみたいものだわ。ああワロタ

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