われに千里の思いあり 下 名君・前田綱紀 文春文庫

中村彰彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167567163
ISBN 10 : 4167567164
フォーマット
出版社
発行年月
2011年05月
日本
追加情報
:
16cm,490p

商品説明

金沢の繁栄の基礎を確立した加賀藩史上最高の名君
「政治は一に加賀」と評され、栄光の時代を築いた江戸前期の名君・前田綱紀の生涯を描く、前田家三代の華麗なる歴史絵巻の最終巻

内容詳細

三歳で父・光高を失った少年藩主は、岳父である名君・保科正之の薫陶をうけて育った。江戸初期としては画期的な藩政改革に着手し、やがて「政治は一に加賀」と称されるまでになった加賀藩史上最高の名君・五代藩主綱紀の実像と、加賀藩がもっとも輝いた時代を描く。前田家三代の物語の掉尾を飾る大団円の下巻。

【著者紹介】
中村彰彦 : 1949年栃木県生まれ。東北大学文学部卒業後、出版社勤務を経て文筆活動に入る。87年、『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hachi18 さん

    加賀の前田家の3代目〜5代目の当主について上中下の三巻で書かれてます。前田利家、利長親子はよく目にしますが、その後の前田家がどのようになっていくのかは知らなかったので、これを読むことで、前田家の歴史がわかります。

  • yamakujira さん

    光高の急死により、3歳で家督を継いだ綱紀の治世をえがく最終巻は、幼君を補佐する利常、若き藩主を導く保科正之、ふたりの薫陶を受けた青年藩主がたくましく成長して、金沢藩の隆盛を迎える。北國新聞に連載された郷土の偉人伝だから提灯記事ならぬ提灯小説かと思いきや、当時としては綱紀の施策を名君と讃えるのに納得できる。綱紀の死で筆を擱くのはいいとして、せめて吉治の人物像をもう少し書いて終わってほしかったな。乳児や妊婦の死亡率が高いことや、火事が多いこと、噴火や地震が相次ぐことなど、当時の世相も興味深い。 (★★★☆☆)

  • BIN さん

    名君と呼ばれた前田綱紀。保科正之を師父とし、そこから学問に目覚め、最初は正之に倣いさらに善政をしいた名君。時勢を観て将軍に対し下手に出ながらも、譲らないところではつっぱねるその決断力。タイトルの千里の意味も明確になり、良いタイトルつけたと思います。後半で書かれていたがその学問に対する情熱は凄まじいところがありますね。前田利長以降のあまり知らない前田家の歴史がよくわかりました。こんなに将軍家との繋がりが深かったとは知りませんでした。長かったけどいい作品でした。それにしても火災多すぎ。

  • アニータ さん

    なぜ名君と呼ばれたのか、この本を読んで分かった。学問に裏打ちされた知識、仁愛の心、祖父から受けついだ武の面、決断力、優れた藩主だったのだと思った。名君と言われていた陰で、妻子を次々に亡くしたり、あまたの災害に見舞われたりと色んな苦難を背負っていたことを知ることができた一冊だった。

  • うたまる さん

    「もはや前田家の千里のかなたを見つめるのはそこもとの任となった。及ばずながらこの肥後も、千里の志をもってお手伝いいたします」……上中下巻1,500頁にくどいほど繰り返され、またタイトルにも込められた”千里”という言葉。それは江戸から領国加賀を想う距離のことであり、また前途の定かでない前田家の行く末のことであり、そして統治者の度量を表す器の大きさのことだった。読み終えてみると、乱世の英雄もいいが平世の名君もいいもんだ。保科正之と並び前田綱紀が世界史的にも先駆となる福祉政策を実践していたことに嬉しくなった。

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人物・団体紹介

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中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。1987年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。1991年より執筆活動に専念し、1993年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、1994年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還

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