われに千里の思いあり 上 風雲児・前田利常 文春文庫

中村彰彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167567149
ISBN 10 : 4167567148
フォーマット
出版社
発行年月
2011年05月
日本
追加情報
:
16cm,478p

商品説明

加賀百万石前田家の繁栄をきずいた風雲児の一生
前田利家と洗濯女の間に生まれながら三代目藩主となり、加賀百万石の基礎を築いた利常。前田家三代の華麗なる歴史絵巻の第一巻

内容詳細

前田利家と洗濯女の間に生まれ、関ケ原の合戦では、西軍へ人質に送られた少年は、やがて権謀術数うずまく戦国を生き延び、大藩を危ぶむ徳川家を巧みにいなし加越能三国の当主にまでのぼりつめた。加賀百万石の隆盛と安定を築いた三代藩主・利常の波乱に満ちた人生。前田家三代を描く歴史大河小説、全三巻の幕開けとなる上巻。

【著者紹介】
中村彰彦 : 1949年栃木県生まれ。東北大学文学部卒業後、出版社勤務を経て文筆活動に入る。87年、『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yamakujira さん

    利家の4男で利長の養子となった前田利常が主人公のはずなのに、生母の生い立ちから始まった歴史絵巻は利常の成長をえがき、諱を利光とした青年期で上巻は終わるから、利常よりも利長の足跡だな。利家の遺言に背いて家康に降ってヘタレイメージを持たれる利長は、情勢と自分の器量を冷静に判断できたとも言えそうだね。これほど幕府にへつらったのに、八丈島への援助に逡巡はなかったのか、そこだけが腑に落ちない。幕藩体制に組みこまれていく大大名の苦労が興味深い。(中巻に続く)

  • BIN さん

    お千代ことおちょぼが主人公で始まるのでどうなることかと思っていたら、前田利家の手がついて加賀藩の2代目となる前田利常(上巻では利光)を産むということでした。利光の嫁は徳川秀忠の娘珠姫(3才で嫁いでくる)。珠姫主人公の漫画もあるのでちょっと読んでみたいと思いました。幼い珠姫と相手する姿は微笑ましい。お鏡さんの美人な姑?ぽく好ましい。幼くして離れ離れになったおちょぼと利光の再会のシーンはジーンと来ますね。女性陣の動きが本巻ではよく見れましたが、総じて楽しめました。兄で義父の前田利長の有能さが際立つ一作。

  • 千田義則 さん

    前田利常(1594〜1658:利家・利長に次ぐ三代目):前田利家と松の方の子供の婚姻関係は華やかである。長男利長:信長の四女永姫を正室とする。三女摩阿姫:関白秀吉の側室となり加賀殿と呼ばれる。四女豪姫:幼くして秀吉・ねね(北政所)夫婦の養女となり、宇喜多秀家の正室となる。五女与免姫:浅野長政の長男幸長と婚を約す。七女千世姫:細川忠興の長男忠隆に正室として迎えられる。利常は利家が肥前名護屋城に在住した際に側室に産ませた子である。また、徳川家に仕えた本多正信の次男である政重が前田家で重宝されていたとは!

  • みかんM さん

    加賀百万石、前田家三代目の利常を主人公としている一冊。他の方も書いているがかなりの部分を利家に割かれている。この内容なら利家、利長、利常…三代とした方が良かったのではと思う。 かなり歴史的資料を読み込んで書かれていると思う内容。歴史書として考えると面白い。しかし、物語としては淡々と語られすぎて感情移入は出来なかったのが残念。

  • うたまる さん

    「計略さえきちんとできておれば戦場へはまだ千里以上離れているうちから勝ちを制することができる、という意味だ。(中略)されば、よく覚えておけよ。いま申した王者の心得というものをな」……徳川幕藩体制下において百万石を超える最大領地を維持した外様大名、加賀前田家の年代記。タイトルには三代目利常の名が見えるが、本編は初代利家の創業から書き起こしてくれてあり、うろ覚えの知識の助けとなる。で、予想通りというか、なんとも地味だ。親族との葛藤、大奥内の不和、家臣の統率、幕府との暗闘など、これは腹芸を愉しむ本なのだろうか。

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中村彰彦

1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。1987年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。1991年より執筆活動に専念し、1993年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、1994年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還

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