二つの山河 文春文庫

中村彰彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167567033
ISBN 10 : 4167567032
フォーマット
出版社
発行年月
1997年09月
日本
追加情報
:
16cm,238p

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読書メーターレビュー

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  • hit4papa さん

    大正時代の板東ドイツ人俘虜収容所所長 松江豊寿の半生を描いた作品です。豊寿は、知名度は高くはありませんが、本作品を読むと、この時代にあってヒューマニズムのなんたるかを理解していた人物のようです。ドイツ人俘虜を人道的に扱い、ドイツ人と現地日本人との、技術伝承やスポーツを通じた交流をも認めていた豊寿。著者は、この歴史的な事実に加え、松江の精神の源を、彼の出自から見出そうと試みます。本作品は、知的好奇心を刺激してくれます。ただ、小説を読んでいるというより、文献を調べているような印象を持ったことは否めません。

  • 遥かなる想い さん

    いまいち入り込めなかった。ドイツ人捕虜から慕われた「松江」という人物を書き込めていない、ような気がした。

  • TATA さん

    鳴門のドイツ人俘虜収容所で模範的な管理を行った松江豊寿の生涯を語る表題作とその他2篇。表題作はよく取り上げられる題材で映画にもなっていたので粗方の内容は知っていたが、あらためて第九の上演や地域との交流を見て、温かいストーリーを認識する。ただ、短編だからか登場人物の心情などがあまり深く書き込まれていないのが残念でした。直木賞受賞作。

  • こばまり さん

    昼休み、職場近くのカフェで表題作を泣きながら読了。あぁ恥ずかしい。後半2作は、例外や弊害もあるが、原則として思うままに生きられる現代は素晴らしいと、柄にもなく思ってしまった。

  • Miyoshi Hirotaka さん

    内戦は国の形を変える。無血に近い明治維新でも官軍・賊軍に二分され、藩閥政治の弊害を生み、その傷が癒されるには二世代以上の期間を要した。坂東俘虜収容所長の松江豊寿は朝敵のレッテルを貼られ、軍歴で幾度もガラスの天井に行く手を阻まれた。逆にその経験は人道的な捕虜の取扱に向かわせた。捕虜に含まれていた職人や技術者との交流に積極的で、その中で現代に引継がれ本国を凌いだものは第九交響曲の演奏。収容所閉鎖後、松江は軍務を離れ、白虎隊の墳墓建設、国史からの官軍の表現削除、会津松平家からの妃殿下誕生と会津の復権を見守った。

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