戦時少年佐々淳行 父と母と伊藤先生 文春文庫

佐々淳行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167560102
ISBN 10 : 4167560100
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
追加情報
:
16cm,349p

内容詳細

「昭和二十五年五月五日の正午。戦争を生き延びたら、必ずみんな西郷さんの銅像の下に集まろう」。それが卒業式で伊藤先生と交わした“男の約束”だった…。佐々成政の血を引く硬派の厳しい父と、武家ながら風流な母に育てられた昭和一桁生れの著者が、艱難辛苦の戦時少年時代と昭和初期の東京の風物詩を描く。

目次 : 第1章 武家の次男として生まれて/ 第2章 伊藤信雄先生/ 第3章 子供の風物詩/ 第4章 卒業式の朝/ 第5章 東京大空襲/ 第6章 悲報/ 第7章 約束の日/ 終章 五十年目の涙

【著者紹介】
佐々淳行 : 1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍浅間山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍。「危機管理」という言葉のワード・メイカーでもある。93年『東大落城』で第54回文芸春秋読者賞受賞。2000年第48回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tomoichi さん

    佐々さんの子供時代の話なのでいつもと違う趣です。鹿児島士族を誇りにしていた祖父が近くにいたので、佐々さんが強調するところは何となく理解できる。ただ大阪の商売人の娘だった祖母は「田舎侍」と呼んでいたが(笑)戦前の上の下か中の上の家庭がどういう感じだったかは感じ取れます。亡くなった妹さんのことを書いた作文は小学生レベルではなく流石のちの東大・警察官僚です。この作文と題名にも出てくる伊藤先生の話は涙なく読めません。

  • さきん さん

    危機管理のスペシャリスト。佐々成正の末裔で母方も名家なエスタビリッシュメント。終戦間際に亡くした小学校の恩師との思い出や父の祖父の血が騒ぐパターンの寄行が面白かった。

  • ようはん さん

    佐々氏と世代は大きく違えど、小学生ぐらいの頃の楽しかった思い出はいつまでも記憶に残っている。当時の日本が戦争による軍国主義と貧困に陥いる中で、生徒一人一人の長所を大事にし児童の為に奔走した恩師である伊藤先生の姿には心打たれるが、若くして病に倒れたのが切ない。

  • 0717 さん

    「たぶん、空襲で焼けても西郷さんの銅像なら残っているだろう。そこに必ず集まるんだ。いいな、男の約束だぞ。」長身でスポーツ万能、容姿端麗で卑怯な振る舞いは大嫌いな先生は、子供たちの大ヒーロー。戦局厳しくなる中の卒業式で、先生は固く約束する。が、その約束の日、先生は既 に・・・。戦前は暗かったなど大嘘だ!目をキラキラさせた佐々少年の戦中の父、母、そして恩師伊藤先生の回想記。

  • ジョバンニ さん

    泣けた。伊藤先生のような人に私も出会ってみたかった。銃後での死もまた、壮絶で悲しい。メモ魔であるという著者が、当時日記に記した東京空襲の鬼気迫る様子には、胸がつまる思いでした。戦争経験者にしか書けない、とても貴重な著書だと感じました。

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佐々淳行

1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛

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