大地の子 1 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167556013
ISBN 10 : 4167556014
フォーマット
出版社
発行年月
1995年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,387p

内容詳細

陸一心は敗戦直後に祖父と母を喪い、娘とは生き別れになった日本人戦争孤児である。
日本人であるがゆえに、彼は文化大革命のリンチを受け、内蒙古の労働改造所に送られて、スパイの罪状で十五年の刑を宣告された。
使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
人生で10本の中に入る作品です。血のつなが...

投稿日:2021/04/10 (土)

人生で10本の中に入る作品です。血のつながりと、育ての親とのつながりどちらを選ぶのか苦悩する姿に胸を締め付けられます。またこの作品は父と子のドラマでもあります。母と子のドラマは多くありますが、父と子のいいドラマってなかなかないと思います。第二次大戦から文化大革命、そして近代化を目指す中国という国を知る上でも読むことを推薦します。 タイトルの意味は最後に明かされます。作者もタイトル付けには悩んだと言います。8年間の取材に裏付けられた丁寧な描写とリアリティに驚きますよ。全編を通じて涙を抑えるのは難しい名作です。

mai さん | 不明 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • zero1 さん

    満蒙開拓団として大陸に渡った人たちの悲劇。45年8月9日ソ連参戦で惨劇が。松本勝男は記憶を失い家族と離れ離れに。人買いに売られていたことろを教師の陸徳志に救われる。中国残留日本人孤児の苦悩を描いた力作。その後、スパイ容疑で15年の刑となった主人公。「小日本鬼子」など、彼はどうしてここまで苦しまねばならないのか?破傷風になった彼を救ったのが巡回医療団にいた看護師の江月梅。まさしく彼女は女神。国共内戦、文化大革命など歴史も学べる。何度目かの再読だが何度でも泣ける。この作品を受け止めるには覚悟が必要。

  • のっち♬ さん

    終戦間際、満州でソ連軍に家族を殺された主人公は売られた農家から逃げ出し、小学校教師に助けられる。「日本とは、日本民族とはかくも罪深き民族なのか」—冒頭の凄まじい批判大会から、早速物語がいかに不条理な世界にあるかを訴えかけてくる、「大義名分で無実のものを迫害する」意味では文化大革命も形を変えた戦争とも言える。戦争孤児となった主人公の遍歴もかなりスリリングに描かれており、そのメリハリのついた筆致の力強さは当時六十半ばという著者の年齢を感じさせない。狂乱の中でも危険を顧みずに手を差し伸べる人たちこそ希望の光だ。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️大学生の頃に読みました。

  • Rin さん

    [借本]苦しくて、苦しくて、悔しくてやるせない。いっそ、助からなかった方が楽だったのでは…。そんな風に感じてしまう。国に見捨てられて、中国で中国人として生きたくても拒絶されてしまう。一心の身に降りかかったこと、降りかかること。どん底に落ちたと思っても、まだ落ちていく。読んでいて辛くてでも止めることもできない。少しの光や希望。暖かな人の力はまだ一心には届かない。私では生きようと思えない境遇でも、彼はまだ諦めていない。気にはなっていたけれど、4冊もあると足踏みしていたけれど、もっと早く手に取れば良かったです。

  • おたま さん

    日本人、松本勝男はまだ子供の頃に、満州の日本開拓村へ家族とともにやってくる。1945年8月9日、ソ連軍がソ連・満洲の国境を越えて進軍してきたときに、逃げ惑い、家族と別れ別れになり、中国残留孤児となる。さまよっていた勝男を救ったのが、小学校教師をしていた陸徳志(ルートウチ)。勝男は徳志と妻の淑琴(スウチン)の子、陸一心(ルーイーシン)として育てられる。時を経て、文化大革命の時に、北京鋼鉄公司で技術者として働いていた一心は、自己の出自の故に、造反派の労働者から糾弾され、冤罪の上労働改造所に「下放」される。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品