上野介の忠臣蔵 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167551070
ISBN 10 : 4167551071
フォーマット
出版社
発行年月
2002年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,257p

内容詳細

剣の腕を見込まれて百姓の伜から江戸詰めへと取り立てられた清水一学にとって、上野介は領民から「赤馬のお殿様」と慕われる名君であった。その上野介は隠居の日を楽しみに高家の激務をこなしていたが、時折ひとの名前を失念することがあって…。好漢清水一学の恋もからめて描く、討たれる側からの忠臣蔵。

【著者紹介】
清水義範 : 昭和22(1947)年、愛知県名古屋市に生まれる。愛知教育大学卒業。56年、「昭和御前試合」で文壇にデビュー。61年、「蕎麦ときしめん」でパスティーシュ小説の旗手として注目を集める。63年、「国語入試問題必勝法」で第9回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • shizuka さん

    吉良上野介、逆恨みで浅野に傷つけられ、自分の仕事を台無しにされたうえ、綱吉の気分でころころかわる幕府の意志に翻弄され、果ては雪の中斬り殺された、ほんとうに可哀想な老人。浅野の浅はかな行動、度量の狭い人間性、全然肩入れすることできない。それよりも一番の元凶は綱吉率いる幕府だったんだね。綱吉が賢い将軍だったら、数百年後ももてはやされるような祭りにはならず済んだはず。それにおめおめのっかってる浅野家もたいがいだ。そろそろ義士祭の季節。私は吉良家を応援する。上野介さんあなたは悪くない!綱吉め〜。責任取りやがれー。

  • hrmt さん

    清水作品2作目も面白かったです。世に名高い「忠臣蔵」は主君の敵討ちの話ぐらいにしか知りませんが、それでも吉良上野介は“いけずな爺さん”という徹底的悪役イメージでしっかり刷り込まれています(^_^;)判官贔屓が好まれる風土とはいえ、確かに冷静に吉良側から見ると随分な話だと思えます。いわれてみれば、浪士たちが怒りをぶつけるなら裁定を下した将軍にでしょう(浮気したダンナに怒りをぶつけるんじゃなくて相手の女を憎く思うのにも似てる⁈)。面白がって噂して、勝手に善悪を断じちゃう社会の無責任さは今の世にも通じてますね。

  • 誰かのプリン さん

    井沢元彦の本「忠臣蔵元禄十五年の反逆」を読んでから吉良側に経って忠臣蔵をみているのですが、本書も吉良側から書かれており、納得する部分も多々ありました。つくづく吉良一族が哀れに思うと共に、幕府の態度が180度変わってしまうのには閉口します。

  • TheWho さん

    日本人が、こよなく愛す「忠臣蔵」を敵役である吉良上野介と吉良家の立場から描いた新説忠臣蔵。確か吉良家の領内では、上野介は善政を施いた名君であったとの説が有力で、更に浅野内匠頭は、暗君であったとも聞く。それを下敷きにすれば、本物語も従来の忠臣蔵より、リアルなことかも知れないとも思った。ともかく一風変わった忠臣蔵を興味深く読ませて貰った1冊です。

  • たらこりっぷ さん

    久しぶりに再読。ハードカバーの初版が出てすでに十数年。12月になって忠臣蔵が話題になるたびに思い出します。悪人は本当に悪人だったのかどうか。討ち入りは適切な行為だったのかどうか。歴史上の人物や出来事に対する世間一般のやや固定化したイメージの裏付けの弱さを教えてくれます。一方的に同じ方向から物事を見てしまうことの危うさを実感させてくれます。愛知県にあるという上野介の木像、見てみたくなりました。

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