名もなき毒 文春文庫

宮部みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167549091
ISBN 10 : 4167549093
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
追加情報
:
608p;16

内容詳細

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。

【著者紹介】
宮部みゆき : 1960年生まれ、東京・深川育ち。法律事務所勤務を経て、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以降、「龍は眠る」で日本推理作家協会賞(92年)、「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞(同年)、「火車」で山本周五郎賞(93年)、「蒲生邸事件」で日本SF大賞(97年)、「理由」で直木賞(99年)、「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞(2001年)、「名もなき毒」で吉川英治文学賞(07年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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前作「誰か」も読み応えはあったが、今回も...

投稿日:2012/01/15 (日)

前作「誰か」も読み応えはあったが、今回も同様の感想です。しかし、読了後の後味の悪さは、前作以上です。。この作品の重要な登場人物である、原田いずみに纏わる家族との確執。いまの、原田いずみが形成された要因・・・。現実でも彼女(又は、彼)のようになってしまった人は、いるのはないだろか?そのように、考えさせらた作品です。

寂しい40代 さん | 長崎県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 射手座の天使あきちゃん さん

    世間のすべての事に腹を立て周りに迷惑をかけまくる原田いずみは人として論外ですね。でも身近にいそうだから怖いです。 ただ読み終えて正直な感想は、「杉村さん、お人好しでお節介過ぎるから自分で不幸を招き入れるんだよ。」なんて毒を吐きたくなった私は不届き者ですね。 自分に不運や不幸があっても溜息はつかないようにしよう。その息が毒に変わるといけないから。 <(^_^; 

  • 遥かなる想い さん

    現代人が心に抱える「毒」のようなものをうまく描いた小説である。特に「原田いずみ」の 人物造形は素晴らしい。読んでいて、はっとするほどの毒を持っている人が増えているのかもしれない・・と少し不気味に感じた。

  • 抹茶モナカ さん

    前作より事件性の高い出来事で、グイグイ読ませる。原田いずみの含む毒が、青酸カリ事件の犯人の毒より強いかも。僕も、誰かの目には、原田いずみのように見えているかもしれないし、原田いずみと共通する毒を内包しながら生きているので、ちょっとドキリとした。では、僕も普通か、と言えば、そこはわからない。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    表紙がドリトル先生のようで馴染みやすかった。社会的な欲がないという点で、主人公はドリトル先生のようかもしれない。名もなき毒とは、最初ハウスシック症候群として登場し、土壌汚染として登場し、最後は人間によるいじめとして登場する。p210「自分の学生時代を思い出してみて、そういえば学校で、「感想」を書けと言われる機会はいくらでもあったが、「何が起こったかを書け」と指導された経験はないと気づいた。そういう作文教育の方針は、未だに変わっていないらしい。」解説は杉江松恋

  • どんちん さん

    読みやすかった が、第一声といっていいかなw 宮部作品としてはめずらしく?冗長的でなく、個人的にはこれくらいさっぱりめのほうが、ガツガツと読み進められ好きだな。さて、これは杉村再登場♪今回は家族に危害が加わりヒヤヒヤもんであった。結果的に事件を引き寄せてしまう?杉村のキャラには笑えないwといっても設定だからねぇww 特にずば抜けて知識があるわけでもなく、体術に優れているわけでもなく、でも(直接ではないにせよ)事件を解決してしまうところは、憎めませんね。さて、次作はどう展開しているのだろう?

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人物・団体紹介

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宮部みゆき

1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所などに勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年

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