ふつうの医者たち 文春文庫

南木佳士

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167545086
ISBN 10 : 416754508X
フォーマット
出版社
発行年月
2003年02月
日本
追加情報
:
16cm,199p

内容詳細

ここに登場する「ふつうの医者」とは、マスコミ的には無名かもしれないが、それぞれの場所で真摯に誠実な仕事をしてきた医者たちのことである。彼らは何を考え、どう生きてきたのか?医者という仕事、患者、家族、生、死…。ふつうの医者であろうとしながらも、自信を失いかけていた作家は、彼らの話に虚心に耳を傾けた。

目次 : はじめに―弱虫医者の自省/ 素顔の海外医療協力/ 研究者の信念/ 結核治療に生きて/ 在宅医療の理想/ 文学か医学か

【著者紹介】
南木佳士 : 昭和26(1951)年、群馬県に生れる。秋田大学医学部卒業。現在、長野県南佐久郡臼田町に住み、佐久総合病院に勤務。地道な創作活動を続けている。56年、難民医療日本チームに加わり、タイ・カンボジア国境に赴く。同地で「破水」の第53回文学界新人賞受賞を知る。平成元年、「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 頭痛い子 さん

    名著の部類なんじゃないかと思う。特に親の介護、自分が難病患者だとか大病患った人にとっては。響く一冊だと思う。逆に医療に関わったことがない、医者にもかかったことなかったり、介護や在宅医療に携わったことがない、TVで放送される医師や病院が全てと勘違いしてる人には全く響かないだろう。医師は『患者を救う』職業だと思っていた作者と対談した5人の医師。しかし実は、『救うこと』より遥かに『患者の死を看取る』職業だったと気付かされる。それでも、自分たち一人ひとりが考える医療や医師とは何かを探った作品。

  • ふみなし さん

    中高生の、医学部進学を考えている子たちに読んでもらいたいと思いました。数名の医師との対談をまとめていて、医師ならではの自己懐疑や学生時代など、身内に医師がいない限り、なかなか聞けないであろう話がまとめられています。むろん、一部の医師が自分の仕事に対してどのように向き合っているか一考させられるので、ふつうの大人にもおすすめです。元々南木さんは医者として働いて心を病んだ経歴があり、一体医者というものは何が出来るのだろう、という気持ちからこういった企画をしたのでしょう(といった旨があらすじに述べられています)。

  • レディオ さん

    医師と一言で言っても様々で、当たり前だが「それで良いんだ」と思えた。また、死とどのように向き合うべきなのか考えさせられた。置かれている環境とそれぞれの性格によって決定づけられるものであり簡単に結論が出るものではない。医学を学んだ上でそれぞれが適材適所で社会に還元できればいいなと思った。

  • すーぴー さん

    初めての南木佳士さん。少し、想いがかぶるところがあった。「死を他者のものとして乗り越えていけるような医者じゃないと医療は長く続けていけない」死にも生に一番近いように感じる職業だけれど、いざ死や生に関して、自分はどう考えているのか、他の人、他の身近な人、例えば親とかがどう考えているかなんて、あまり深くおもわない。いざ患者さんを前にした時どう触れていけるだろうか。30でも40でも50歳でも、物事の消化の仕方は変わらないのかも。

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人物・団体紹介

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南木佳士

1951年、群馬県に生まれる。現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞、翌年

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