心の砕ける音 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167527846
ISBN 10 : 4167527847
フォーマット
出版社
発行年月
2001年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
村松潔 ,  
追加情報
:
16cm,398p

内容詳細

ロマンチストの弟は「運命の女」がきっといると信じていた。リアリストの兄はそんな女がいるはずはないと思っていた。美しく謎めいた女が兄弟の住む小さな町に現れたとき、ふたりはたしかに「運命の女」にめぐりあったのだったが…。クックがミステリを超えて、またひとつ美しくも悲しい物語を紡ぎだした。

【著者紹介】
トマス・H・クック : 「緋色の記憶」で’97年度エドガー賞(MWA Best Novel)受賞の実力派。アラバマ生まれ。ニューヨーク在住。「過去を失くした女」などのフランク・クレモンズ・シリーズが人気。ほかに犯罪ノンフィクションの分野にも関心を持つ

村松潔 : 1946年、東京生まれ。国際基督教大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    『記憶』シリーズのタイトルはついていないが、語り口は『記憶』シリーズそのもの。弟の死の真相と消えた運命の女の真相を得意のフラッシュバック的な描写により、少しずつ読者に届けてくれる。それにしてもクックは人間の心理を描くのが本当にうまい。 (2002年このミス海外第5位)

  • やいっち さん

    (前略)物語を信じること。  素晴らしい小説、物語としての小説というのは、心に、魂に飢えを覚える人、心に褪せることのない傷を負っている人に、そうした過去による支配を断ち切れるほどの圧倒的な現実、その人が浸ることの出来る豊穣なる現実を、その人に与えられるものであると言えるのかもしれない。  第二の人生への旅立ちを誘えるほどの現実感を与えてくれるものが、素晴らしい小説だと、ここでは結論付けて、この小文を終えておこう。

  • GaGa さん

    殺された弟、失踪した女、その謎を追う兄。一人称で書かれている本作はクック作品にしては読みやすく、また、文学性が高い作品かと思ったら、やはり最後は思いっきりミステリーしてくれた。今まで4作読みましたが、この作品が一番面白く読めました。しかし、毎回似たような設定の中で読ませる力はさすが。

  • James Hayashi さん

    米原万里お勧めの作品で初読み作家。原題:places in the dark. 1930年代の米国の地方で起こった殺人事件を静かに掘り起こしていく。謎解きを楽しむというより、登場人物の心理を解き明かしていくようでじっとりとストーリーに入り込む。途中で結末が想像できたが、実際は覆された。大きな賞を獲得した作家で(緋色の記憶でエドガー賞)さすが実力を感じさせる。機会があれば記憶シリーズ読んでみたい。

  • リッツ さん

    久しぶりのクック、とても良かった。心情と独白、情景がひとつになって目に浮かぶ。日頃の読書で場面や時間が交差すると分かりづらかったり気分が削げたりすることが多々あるがクックの作品はそこが無理なく物語を盛り上げこちらもその世界にするすると引き込まれる。安易な想像が次々と崩され真相が見えたとき、主人公の気持ちがオーバーラップ、たまりません。未読作品さらえたい。

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