ファーザーランド

ロバート・ハリス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167527181
ISBN 10 : 4167527189
フォーマット
出版社
発行年月
1992年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
582p;16X11

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    凱旋門から直進し、ティーアガルテンを経た先には18万人を収容できる帝国大式典場が威容を誇る。ここはヒトラーが妄想した都市、ベルリンである。大ドイツ帝国の地図も、ポーランドはおろかモスクワよりも遥か東のウクライナのあたりまで版図を広げていた。小説のスケールの大きさもさることながら、時間を1964年4月14日からのわずか1週間に収斂させたこと、そして徹底してその中では一介の個たるマルヒに焦点を絞ったことが成功の最大の要因である。同じく第2次大戦後の世界を仮構したディックの『高い城の男』とは方向性を異にする⇒

  • ケイ さん

    第二次正解大戦でドイツが戦勝国となっていたら…。ドイツ人にとっても暮らしにくい国だ。終戦20年後に、しがない中年刑事が国家機密を知って、一人でそれに挑みだしたら…。それに絡むアメリカ人女性記者。その設定だけで、本を手にとってしまう魅力。実際に読んだら、ページを捲る手はとまらない。どこにも救いはなさそうなのに。最後の数ページが脳内に渦巻いて離れない。ハードボイルド好きな方におすすめの良作。

  • まふ さん

    ヒトラーの第三帝国が欧州の覇権国家となってしまったという状況下で1964年4月の1週間の出来事が描かれる。ロシアを除く欧州各国はドイツの属国となっており、アメリカはナチスを容認する大統領がその融和策によりヒトラーの75歳の誕生を祝い訪独するという。そんな時、ナチ幹部が連続して死ぬ。治安警察の一警官であるマルヒが真相解明の闘いをアメリカ人女性記者シャーリーと共に繰り広げる。デストピアであり、ハードボイルドであり…と面白いが、こんなトンデモ世界となった時日本はどうなっていただろうかとゾゾゲがした。G1000。

  • NAO さん

    自分の国がしていることを国民が知らないわけがないという考えは、民主主義者の甘い見方でしかないのかもしれない。情報操作が当たり前のようになり始めている今日、このパラレルワールドのドイツ市民を笑えなくなってきているのでは無いだろうか。この作品に描かれているベルリン、総統宮殿や帝国大式典場は、ナチ政権の軍需大臣で建築設計技師でもあったシュペーアの協力でヒトラーが構想していたものだったという。

  • HANA さん

    第二次世界大戦がナチスの勝利に終わって二十年。総統七十五歳誕生日に湧くドイツ帝国。その数日前、ナチ高官の死体が発見されて……。組織の中で一匹狼を貫く刑事が国家の闇に気付き追われるという設定はよくあるが、それがナチスという死臭を漂わせる国家だとスリルもまた別格。最初の殺人の捜査から話に引き込まれるが、我々が知っていて作中では明かされていないある事実が判明していく部分からもう目が離せず一気読み。ディストピア小説としても歴史ミステリとしてもハードボイルドとしても、そのいい部分全てが詰まった一冊であった。

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人物・団体紹介

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ロバート・ハリス

1948年横浜生まれ。作家、ラジオ・ナビゲーター。1971年上智大学卒業後、東南アジアを放浪し、バリ島に1年、オーストラリアにのべ16年滞在する。シドニーでは、書店&画廊「エグザイルス」を経営した。香港で映画製作にたずさわり帰国、FMラジオ・J‐WAVEなどのナビゲーターとして注目され、執筆業でも活

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