犬のいる暮し 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167523084
ISBN 10 : 4167523086
フォーマット
出版社
発行年月
2002年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,265p

内容詳細

尻尾を振りに振って、犬が全身でぶつかってくる。人もまた誰はばかることなく思う存分愛情をふり注いでやる。これこそ生を実感する時ではないか。人間は何かに愛を注がずには生きていけない生きものなのだ。―ハラスを失って5年、ふたたび犬とともに生きる喜びを得た著者が、人間と犬とのかけがえのない絆を語り尽くす。

目次 : 現代人にとって犬とは何だろう/ 『ニキ』/ 『犬の年』/ 自分の場合/ 一代目ハラス/ ハラスの死後/ 二代目マホ/ ピット・ブル事件/ マホの死/ 三代目ハンナきたる/ ほんものの犬/ 老いきたる/ 老人と犬/ 四代目ナナ誕生/ 心身永閑ということ

【著者紹介】
中野孝次 : 大正14(1925)年、千葉県に生れる。東京大学文学部卒業。カフカ、ノサックなど現代ドイツ文学の翻訳紹介、日本文学の批評、小説、エッセイなど多彩な執筆活動をつづける。堅実な作風で、現代社会にいかに生きるかを真摯に問う作品には高い評価がよせられ、表現する者としての責任を忘れぬ作家生活は深く信頼されている。主な著書に、『ブリューゲルへの旅』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『麦熟るる日に』(平林たい子賞)、『ハラスのいた日々』(新田次郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️⭐️中野さん9冊目。犬を飼った経験はゼロです。中野さんが書いていたので普段は手に取らない種類の本ですが読んでみました。1万年以上も人類とともに共生して来た犬族は唯一アレルゲンもない真の友と言える存在だとは知っていましたが、あの頑固親父中野さんをしてここまで夢中にさせる存在であるのは驚きでした。仔犬成犬老犬とステージ毎に違った喜びと無聊を霧散させる動物愛の力。単なる老人セラピーを超えた育てつつ育てられる様な言語に頼らない愛の育みを感じました。子供が独立後に犬を飼う事も選択肢の一つだと思いました。

  • 金吾 さん

    ◎著者の犬に対する愛情と犬とともに生きることによる老後の生活の充実を強く感じました。理想的なギブアンドテイクの関係だと思います。老後の人生の指標でもあると思いました。自分の飼犬を思い出しながら読みました。

  • matsu04 さん

    我が家で14年余り生活を共にしてきた柴犬がこの正月に死んでしまい、喪失・空虚感から抜け出せず、13年ぶりに本書を再読した。著者は「飼っていた犬に死なれると悲しく辛く、もう二度とこの苦しみを味わいたくない」と犬を飼うのをやめようと決めるものの、しかし結局は犬のいない暮らしに耐えられなくなって次々と柴犬を飼ったという…。うーむ、どうもそういう心境にはまだなれそうにない。

  • mame さん

    ハラスなきあと、中野家で犬を飼ったかが気になっていた。本書を知ってさっそく読んでみた。犬を飼うことが、亡くなった犬の供養になる…。著者はすっかり犬なしの生活が考えられなくなってしまったようです。でもほっとしました。本書はハラスの本のように犬との生活を描くというより、犬を飼うことから見えてくる、老いと生き方、現代社会の考察といった感じかな。

  • NGtrtR さん

    著者の老いと犬のいる暮らしが語られていき、まだまだ先のこととは思うけど老後の生き方を考えさせられた。最近問題として取り上げられているペットショップの一目惚れと同じ描写があるけど、ここまで愛情深く生活を共にしてくれるのであれば犬も幸せだろうと思う。

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