白樺たちの大正 文春文庫

関川夏央

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167519117
ISBN 10 : 4167519119
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
追加情報
:
16cm,478p

内容詳細

「白樺派」はかねてから“能天気な理想主義者”の代名詞であった。いまや完全に忘れ去られ、顧みる人すらいない。しかし、と著者はいう。武者小路実篤は一時代の革命者であり、志賀直哉は最先端思潮の体現者だったのだ、と。「新しき村」運動を軸に、大衆化に向かう近代史上の一大画期を描き出す渾身の力作評論。

目次 : 明治十五年以後生まれの青年/ 「改造」への衝動/ 女たちの「大正」/ 学習院という空間/ 「友情」のコスモポリタニズム/ シベリア出兵と日本社会の変質/ 彼らが思った「美しい町」/ 或る青年たちの夢/ 「大水路」の建設/ 夫、父、家長としての志賀直哉/ 実篤、村を去る/ ものみな「歴史」となる

【著者紹介】
関川夏央 : 1949年、新潟県生れ。上智大学外国語学部中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きじねこ さん

    何度も読んでいる。何度も最初から最後まで。 時間や気持ちに余裕がない時、面白いと分かっている既読本を手に取ることはよくあるけれど、大概は拾い読みだったり途中まで読んで満足したりする。が、この本は別。何度でも最初から最後まで読みたくなって、何度読んでも色褪せず面白い。関川夏央の文章はどれも好きだし上手いなぁーっていつも思うけど、これは別格。多分死ぬまでに一番何度も読むだろう本だろう。そうだといいなとも思う。 石光真清の出てくる場面が全て素晴らしい。関川夏央、白樺派の誰よりも石光真清が好きなんじゃないかしら。

  • ToHouku さん

    社会主義と呼ばれる以前、ユートピアをつくろうと挑んだ武者小路実篤を中心に、過去と現代をブリッジする時代とさしての大正を鮮やかに映し出す。大正ブーム、來たる。

  • さとうち さん

    新しき村の話はとても面白い。その思想や実践が当時は政治的前衛を担っていたということもわかり大変勉強になった。ただ、白樺派の人々の文学や思想と関係ない記述があまりに多すぎる。それも大正期の歴史や文学について既にいわれてることをツギハギしただけな印象。武者小路の「新しき村」思想をそういう既存の文脈に置いてみただけという感じ。白樺派やそのネットワークの話をもっとしてほしかった。

  • minya さん

    再々々…読。 何度も何度も繰り返し読んでいる、大好きな本です。 筆者の苦しいほどの情熱と思い入れ、それに溺れず『白樺たちの大正』を見つめる眼差しに、何度読んでも大満足。 関川夏央はほんと文章が上手いなあ。 とりあえず本棚から一冊選べ、と言われたらこの本を選びます。 この本で石光真清を知って、大好きになってしまいました。 いつか彼の本を読みたい。

  • endormeuse さん

    男女関係の軋轢と農業における実務能力の欠如とによって失敗の目を見ることになる「新しき村」運動は、むべなるかなといった感じで驚きはない。むしろ興味を引くのは有島武郎の運動に対する両義性で、実篤のコミューン的試みに心情的には共感しつつ、生活を規定する資本の権勢と芸術との葛藤を正面から見据えていた点で際立っている。

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