間諜 洋妾おむら 下 文春文庫

杉本章子著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167497101
ISBN 10 : 4167497107
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
追加情報
:
16cm,380p

内容詳細

英国艦隊を率いるキューパー提督の寵愛を受けながら、薩摩藩の間諜として英国公使館で情報を得ようとする洋妾おむら。しかしあるときその正体が露見しそうになる。一方、日本での権益をめぐる英・仏・米の思惑が複雑に交錯する中、幕府はある決断を下す。維新直前の緊迫する日本外交を緻密に描いた傑作歴史ロマン。

【著者紹介】
杉本章子 : 昭和28(1953)年、福岡県に生れる。ノートルダム清心女子大国文科卒。54年、「男の軌跡」で第4回歴史文学賞佳作に入賞。その後も緻密な考証に基づいた時代小説を発表し、平成元年、「東京新大橋雨中図」で第100回直木賞を受賞。「信太郎八情始末帖」シリーズの第1弾「おすず」で平成14年度中山義秀文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ドナルド@灯れ松明の火 さん

    杉本さん未読作品。上巻に続き幕府と朝廷+薩長側の駆け引き及び幕府側と英国の賠償金支払い可否と時期の攻防が詳細に描かれる。しかし下巻では幕府側交渉と英仏等各国の思惑の描写が時系列が何度も入れ替わるのが、やや煩わしい。英国代理公使ニールは外交官の見本のような考え方や振る舞いを見せる。おむらの活躍する場はそれほどなく危ない橋を渡り続ける。おむらを助けた支那人の召使頭の張の存在とヘボンの役割にはやや都合の良さを感じたものの非常によくできた作品だった。お薦め

  • サンディK32 さん

    「外交とは、自国の威信と国益を賭けた知恵比べ…外交の大本は信にあるといっても過言ではない。」“条約を結んだら相手国との戦準備に入れ”「その覚悟の上での真の和親」「同等の武力を持たなければ、真の通商条約は結べぬ」如何にも時代的で物々しく、且つ大国主義的発想な気もするが、意外に現代の思想にも当て嵌まっているかもしれない。 この、外交官同士、幕府側の事情、オムラの純愛、其々の“戦”で読ませる。あとがきにご本人が述べてらっしゃる様に、『混沌の幕末の中、共に奮迅した勇気』杉本氏は一緒に戦っていたのだ!

  • wasabi さん

    生麦事件の顛末を垣間見る。英国のしたたかなるは言わずもがな、幕府の老獪というより呆れるばかりのぬらくら外交には敬意さえ抱く。日英の諍いにつけ込み利を得んとする狡猾な仏国、怜悧な米国と、各国の外交上の駆け引きも興味深い。薩英戦争では薩摩が負けず、勝利ともいえる戦績を得る一因は、間諜の功にあったというのもあながち絵空事ではないのかも。ただ、ここでの間諜としてのおむらさんの働きは、さほど有効であったとは言えないなあ。幕府外交奉行竹本にも、英国代理公使ニールにも、彼女の正体はばれてたってのも、なんだかわびしい。

  • ぺしみち さん

    おむらの登場が少ない…。張さんがよかった。頑張れ張さん。

  • goodchoice さん

    上巻に続き幕末の緊迫した情勢が伝わってくる。巻末のあとがきに書いてあったが、杉本さんがこの小説を書いた苦労や、工夫を読み、途中が詳しすぎる感もあったがその理由が納得できた。個人的にはおむらの周りをもっと書き込んでもらいたかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品