おすず 信太郎人情始末帖 文春文庫

杉本章子著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167497071
ISBN 10 : 4167497077
フォーマット
出版社
発行年月
2003年09月
日本
追加情報
:
16cm,284p

内容詳細

おすずという許嫁がありながら、子持ちの後家と深みにはまり、呉服太物店を勘当された総領息子の信太郎。その後おすずは賊に辱められ、自害して果てた。「一度だけ」とおすずが身を預けてきたあのとき、願いをきいてあげていたら…後悔の念を抱きながら、信太郎は賊を追う―。平成14年度中山義秀文学賞受賞作。

【著者紹介】
杉本章子 : 昭和28(1953)年、福岡県に生れる。ノートルダム清心女子大国文科卒。54年、「男の軌跡」で第4回歴史文学賞佳作に入賞。その後も緻密な考証に基づいた時代小説を発表し、平成元年、「東京新大橋雨中図」で第100回直木賞を受賞。「信太郎人情始末帖」シリーズ第1弾の『おすず』で平成14年度中山義秀文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    味わい深い連作時代小説だった。自分のいいなずけを死なせてしまった信太郎が主人公。彼は悔恨の思いを抱えながら、江戸の犯罪の謎を解こうとする。信太郎は芝居小屋で働いている。この設定が巧い。芝居小屋はいろいろな人物が出入りする場所なので、犯罪者との接点ができる。小屋の華やかでありながら、どこか切ない雰囲気もさりげなく描かれ、江戸情緒を感じた。苦しみながら、江戸の街を彷徨う信太郎の姿は読み手の心に強く残る。意外なことから子供の誘拐のからくりに信太郎が気づく、「かくし子」が私のベスト。

  • norstrilia さん

    大矢さんの書評がきっかけで手に取った一冊。 すごく良い読み心地。それを生み出しているのは、著者の言葉のチョイス。解説でも触れられているけれど、耳慣れない(読み慣れない?)言葉を実に自然に使っていて、江戸時代にするりと誘い込まれる。居心地の良い作品、という不思議な印象だった。大矢さんの言う通り、広義のミステリとしても楽しめた。

  • ドナルド@灯れ松明の火 さん

    杉本さんの作品中の江戸庶民の会話・言葉遣いはリアルで惚れ惚れする。成程こういう言い回しなのか、とか駄洒落とか生き生きとしていて引き込まれてしまう。最初から重荷を背負って、内証勘当を受け、河原崎座で働きながら謎解きをする信太郎。この信太郎シリーズはしっかり読もう。宇江佐さんの少し後に同じく乳がんで亡くなってしまって、もう作品が書かれないことは凄く残念である。お薦め

  • ぶんぶん さん

    【図書館】「春告げ鳥」を読んで次の本を探している時、読友さんから教わった一冊。 勘当を受けて年上の女性と暮らしている信太郎が主人公、信太郎には忘れられない一人の女性が・・・江戸情緒、溢れる言葉の一つ一つに何とも言えない雰囲気が漂う。 心の闇を抱える信太郎の進むべき道は、「おぬい」との生活、元吉との友情、貞五郎の手助け、信太郎の周りで運命が回っていく。 そして、「おすず」の面影がいつも追いて来る・・・信太郎の明日、もう少し読んで見ようか。 ただ、随所に現れる江戸言葉がしんどいのは確かである。

  • のびすけ さん

    呉服太物店を勘当され芝居小屋で働く信太郎。そんな信太郎の身の回りで起きる事件やトラブルを解決する連作短編ミステリ風。期待していたものとなんだか趣きが違った。1編ごとに人がたくさん登場し、話も入り組んでいて理解が追い付かず、読み疲れしてしまった。

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