妖精と妖怪のあいだ 平林たい子伝 文春文庫

群ようこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167485139
ISBN 10 : 4167485133
フォーマット
出版社
発行年月
2008年07月
日本
追加情報
:
16cm,241p

内容詳細

林芙美子とカフェの女給をしながら原稿を売り歩き、男と一緒に大連へ渡り、売れっ子になっても次々と恋をして…。そんなたい子に振り回される男たち、「たとえ女賊になるにしても、一流の女賊になるんだぞ」と逆に励ます父…。昭和の女傑作家、平林たい子の素顔を、ご存じ“群流”視点で見つめた傑作評伝。

目次 : 第1章 若きアナーキスト/ 第2章 恥知らずの家/ 第3章 男女の修羅場/ 第4章 家事と仕事/ 第5章 妖精か妖怪か/ 第6章 力尽きる

【著者紹介】
群ようこ : 昭和29(1954)年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店、編集プロダクション、本の雑誌社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • MIHOLO さん

    全く平林たい子さんに興味はなかったけど、群ようこさんだし、解説が佐藤愛子さんだというだけで読んでみた。読んでもやはり全く平林さんを好きになることもなかったけど、なんなら腹立たしくなるほど。だのに、最後まで読めたのはやはり平林さんがどうなるのかと思い始めたんだから、凄い人なのか、いや作品にした群ようこさんが凄いのか。不思議な本。そんな感想。

  • kaoriction@感想は気まぐれに さん

    もっとサバけて、男勝りな豪快なオバチャンなのかと思っていた。それが…。女の性(サガ) 丸出し。男への執着心も凄い。「社会的に発言し経済力もあり」「陰で支える女性ではなく、自分が表に出る新しいタイプ」まさにそれを想像していたのだけれど、矛盾だらけすぎる。「たい子は作家になるべくしてなった」とあるが、果たしてそうかな? ふつうの結婚生活をしたかったのに、男を見る目もなく、文学を夢と錯覚して逃げるように書いていた気がする。同じような境遇の林芙美子の方が作家然としていい。たい子の魅力は何なのか、私には掴めなかった

  • バーベナ さん

    平林さんの名前は、昭和の女流作家さんたちのエッセイで時々お見かけする。どんな人だったのか興味があった。度胸があるから、傍から見ると行き当たりばったりのように見える生き方。群さんのクールな視線で表現されるためか、猶更ハチャメチャぶりが際立っている。大陸的でスケールがでかいわ。

  • 散歩いぬ さん

    文学者としての平林たい子ではなく家庭人としてのたい子がクローズアップされている。貧しい人、特に女性のために文筆で社会貢献せんと上京したのが十八歳。若い頃のたい子は男によって転がるように不幸になる。たった十九歳で極貧のため活動家の夫と共に住居を転々とし、病気を患いながら出産。その子もわずか二週間で亡くなった。再婚するも封建的で定職に就かない夫は仕事を持つたい子に収入を頼る。またたい子自身が家庭的とは程遠い人柄で、これでは夫婦生活が泥沼になるしかない。つづく

  • niki さん

    平林たい子にひとつも共感できなくて笑う。 すぐに男と寝る、選ぶ男は皆ろくでもない、いつも男に殴られている。男なしで生きられないことが私には理解できないが、ここまでいくと興味深い。若い美男子に結婚してくれと手紙を書いた逸話は怖い。おばちゃんの一方的な恋。 彼女らしいのは関東大震災。警視庁が焼けて喜び、こんな大事件は百年に一度もないことだからよく見ておこうと避難する人々と逆に歩いて火災現場を見る。 精力的に仕事をする姿勢は好ましいけれど、他の部分の彼女は一貫性がなくめちゃくちゃ。それが平林たい子の魅力。

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人物・団体紹介

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群ようこ

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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