昭和史の謎を追う 下 文春文庫

秦郁彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167453053
ISBN 10 : 4167453053
フォーマット
出版社
発行年月
1999年12月
日本
追加情報
:
16cm,569p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yoshida さん

    下巻は原爆投下から三島由紀夫自決迄。知らないことは多い。広島への原爆投下時に米国が最大限の効果を得る為に行ったB29による陽動の疑惑。空襲警報が解除され市民が通勤や通学時に投下された原爆。先発の天候偵察機が長々と付近を旋回し空襲警報を発令させる。別地点を飛行していたエノラ・ゲイは空襲警報解除を確認し広島へ向かう。実際に警報解除を知らずに防空壕におり助かった人々もいた。天皇を軽視していた元老や軍幹部達。父島で起きた驚愕の事件。阿南陸相が自刃前に発した「米内を斬れ」の意味とは。激動の昭和史。謎は解けていない。

  • 高橋 橘苑 さん

    最も記憶に残ったのは、第24章原爆機、広島へ、-反転爆撃への疑惑だった。10年前のもう少し若い頃の自分だったら、もっと感情に左右されただろうかと考えてしまった。原爆を落としたエノラ・ゲイは一旦広島を通過して警戒警報解除後、つまり広島市民が油断して最大の犠牲者が出るタイミングを計って投下された疑惑を検証している。第34章の再考「日本の黒い霧」-下山総裁は謀殺されたのか?、の考証も自分にとっては以外だった。自殺説が自然だとの推察には説得力がある。筆者の考証も冷静に受け留められる時代になったと信じたい。

  • CTC さん

    下巻は原爆から三島自決まで。 @エノラ・ゲイの、原爆投下当日の飛行記録は一部が失われているが、飛行時間と状況から、広島上空を一旦通過後、反転して投下した可能性がある。警報解除後の投下を狙ったとの説も。 A明治天皇は、日清戦争に際する戦勝祈願要請を「朕の戦争ではない」と一度は拒否。『明治天皇紀』で戦後公表されたエピソード。 B平沼騏一郎は御前会議で「陛下、あなた様にも責任がございますぞ、なんといって皇祖皇宗の霊に対し奉り申しわけがありますか」と昭和天皇を叱責している(出典:池田純久『日本の曲がり角』)。

  • 犬養三千代 さん

    熊沢天皇始末記、東京裁判裁かれなかった人、帝銀事件、慰安婦、三島由起夫などが良かった。この執筆時点ではまだ、吉田清治が活躍?してたのが笑える。著者がこの本でプロの詐話師との表現をしている。朝日新聞はこれも、無視してたのだなあと。三島由起夫の中に出てきた自衛隊調査学校についてもっと調べてみたい。後書きに引き継ぎ書とある。新しい発見・知見を加えて次の著作はないかなぁ?違う人がいいな。

  • undine さん

    上巻に続いて読む。戦後の連合国占領下の事件の謎について取り上げられているが、資料や証言、データを追っても謎が謎のままに残るのが戦後混乱期のなせるゆえか。東京裁判では正当な裁きを逃れた者、不当な裁きを受けて刑場の露となった者それぞれについて述べられており、やるせない気持ちになる。慰安婦については90年代初頭のあの世情の中で書く必要があったのか疑問だ。中立であろうとしてもどうしても流されてしまう。今ならもっと客観的に書けただろうに。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

秦郁彦

1932年(昭和7年)山口県生まれ。現代史家(日本近現代史・軍事史)。1956年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省後、ハーバード大学、コロンビア大学留学、防衛研修所教官、大蔵省財政史室室長、プリンストン大学客員教授、拓殖大学教授、千葉大学教授、日本大学教授を歴任。法学博士。1993年度の菊池寛賞を受

プロフィール詳細へ

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品