落語と私 文春文庫

桂米朝(3代目)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167413019
ISBN 10 : 4167413019
フォーマット
出版社
発行年月
1986年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
桂米朝 ,  
追加情報
:
16cm,222p

ユーザーレビュー

総合評価

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読書メーターレビュー

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    実に読みやすい文章です。些か大げさな言い方ですが、そのわかりやすさ、美しさはノーベル文学賞の大江健三郎氏の文章の対極にあると思います。ご存じのとおり大江氏は難解な言葉で持って回った文章を書かれます。私は若かったころこそそれをありがたがって「スゴイ」と思っていましたが、様々な人の文章を読み重ねた今、大江氏の文章を評価する気にはとてもなれないのです。それに比べ、米朝師匠の文章のなんと麗しいことか。米朝師匠の仰りたいことがスウッと入ってきます。読んでいて心地よい。このあたりは人のあり方の問題とも思えます。

  • アキ さん

    「落語は人生の百科事典であると言えましょう。」1996年に人間国宝となる米朝が50歳前に中高生向けに落語について書いた本。その成り立ちから1975年当時の現在に至るまでわかりやすく書かれている。米朝のとっての落語の取り組み方もよくわかる。「新作落語ならぬ新落語というものを、わたしはいつも考えています。それは演出によってねらいを変えることです。お客に強調するポイントをあたらしく決めなおすことです。」同じ噺でも噺家の表情、目線、口調、話し方によりちがう受け取り方になることがよくわかる。2015年に89歳で逝去

  • fwhd8325 さん

    今年は、米朝五年祭の落語会が企画されていましたが、新型コロナの影響で、東京の会は中止となりました。YouTubeでお弟子さんの米二師匠が米朝さんの著書を紹介されていました。「上方落語ノート」よりもこちらの著書がわかりやすいという解説でしたので、まずはこちらから読みましたが面白かったです。落語の見方が幅広くなように思います。得てして、解説本は退屈になりがちですが、落語への真摯な姿勢が伝わります。落語ファンだけでなく噺家さんにも読んでいただきたい一冊です。

  • ホークス さん

    良書。1975年の落語論である。あの穏やかな口調がありありと蘇り、落語好きでもないのに凄く懐かしかった。中高生向けと言う通り大変分かりやすく、しかも落語の本質を的確に教えてくれる。これを50歳で書くとは、いかに米朝が恐るべき達人だったかという事だろう。「演者が消えてしまう話法」で筋のあるストーリーを語れば漫談スタイルでも落語になる、という論理性。女性落語家についてのラジカルで反権威的な考え方。東西の落語史も情感に富んで飽きさせない。関西に於けるスマートを体現した人だったと思う。

  • つねじろう さん

    米朝師匠の温かみのあるいつもの口調で落語のそもそもの成り立ちや特長、歴史や名人達まで大変分かり易く説明してくれる。知的で論理的。諸芸と根本的に違うのは途中で演者が消えてしまうと言い説明なしで全てがわかる話術だと語る。しぐさと視線が大事でそれだけで立体感と臨場感を出すと教え、だから落語は文学ではなくラジオやCDもあるけど寄席に足を運ぶのが一番良いと説く。そう今はYouTubeって便利な物が有るからこの本読んでから見て観るとホントに良く分かる。「本能寺」「地獄八景亡者戯」なんかお勧めです。あ、勿論この本もね。

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