風の食いもの 文春文庫

池部良

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167382049
ISBN 10 : 4167382040
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
追加情報
:
16cm,250p

内容詳細

戦争前、画家の長男として生活していた著者が、日々送った東京の食卓の風景。陸軍に召集され、入営初日に経験した新兵メシ。大陸へ渡り、一兵士として食べた前線での食。戦争末期、フィリピンの小島でのミミズやヤドカリまで食べたサバイバル。懐かしくもあり、二度と体験したくないものもある、食にまつわるエッセイ集。

目次 : 海鼠/ 助惣鱈/ 尾頭つき/ お焦げ/ 変なものを食うと/ 米のめし/ 鯨鍋/ フロマージュ/ 麻婆豆腐/ 煎じ蚯蚓〔ほか〕

【著者紹介】
池部良 : 1918年東京大森生まれ。映画俳優・エッセイスト。1941年立教大学文学部英文科卒業、と同時に東宝文芸部に入社、島津保次郎に見いだされ、俳優に転向。同年7月「闘魚」で映画デビュー、戦前戦後を通じ二枚目スターとして活躍。俳優はもとより、名エッセイストとしてもつとに有名。現在も新聞、雑誌にエッセイ、コラムを書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こばまり さん

    面白かったという記憶だけを頼りに【再読】。所謂グルメエッセイと異なり、戦争体験を筆頭に食べ物に関する恨み節の方が多い。しかし、むやみに失神するのはどうしたことか。甘過ぎる卵焼きで失神、マヨラーを前にして失神、ホヤ食って失神。都度昏倒しているとは信じ難い。もしやギャフンと同意語か。

  • エリ本 さん

    美味しそうな食べ物はほぼ出てこない。それは致し方ない。戦中戦後と、ある物とにかく口にするしかない時代だったのだから。特に南方の島での飢餓状態は面白おかしく書いているけれど実際は悲惨なものだったに違いない。「こんな物しか兵隊に食わせられないんだったら、戦争やるな」と著者は何度も本書で語っている。戦争に行った者しか分からない言葉が心に響いた。

  • ovonkovon さん

    名優・池部良の食い物エッセイ。漫談かってくらいテンポがいい。あさはか(失礼)なんだけど妙に筋が通っていて、喧嘩っ早いようにみえておっとりしている。戦時中にはミミズまで口にしたのに、不味いものを食わされると記憶が飛び、活け造りにされる魚の苦痛を思っては失神する。ふぐ刺しの弾力=「観音様の縄跳び」とか、 表現も面白い。といっても、グルメな話よりは、精神論の支配する軍隊生活や飢餓などエグい体験談が多めなのに、こうも軽やかなとこにかえって凄みを感じる。

  • おぎゃ さん

    「大学へ入学した翌年、二・二六事件が起きた」「パリのレオナール・フジタからめちゃくちゃ臭いチーズが送られてきた」など良エピソード満載。

  • Gen Kato さん

    池部良、俳優としてしか知らなかったけれど、実にいい語り口。お父さん(池部鈞)お母さんのキャラがいい味です。そして明るい語りの中でも苦渋のにじみ出る戦争体験。旧日本軍はまず自軍の兵に対して無為無策かつ無能だったのだ、ということがよくわかる(現代の大企業体質にも通じていてぞっとさせられる)。

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