投げ銛千吉廻船帖 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167370176
ISBN 10 : 4167370174
フォーマット
出版社
発行年月
1997年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,286p

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読書メーターレビュー

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  • TheWho さん

    投げ銛を得意とする雇われ船頭の主人公が、遭遇する騒動を海を題材にした歴史小説家が描く、7編の連作長編の江戸人情時代小説。弟を始め8人の水夫を事故で亡くした負い目を背負った主人公は、故郷を去り江戸深川の長屋で雇われ船頭としてひっそりと暮らしているが、長屋に住む母子や姉弟の難儀に手を貸したり、有能な船頭として幾多の航海での騒動を解決に導き自然と頼りにされる存在になっていく。しかし己の負い目と周りの愛情の乖離が、じれったくも悲哀豊かな物語に仕上がっている。江戸庶民と海に生きる男の情感溢れる一冊です。

  • あここ さん

    雇われ船頭。いろんな船に乗ります。口入屋のおっさんが横柄で嫌いやった。何様?千吉さんももっと違うとこに登録しとけばいいのに・・・変な仕事ばっかり持ってきやがって。ほぼ相棒の石兵衛さんが好き。信頼関係ないと怖い仕事やなぁ。。過去を背負ってる2人やし合うんやね。銛扱いがスゴイので何か裏の顔でもあるんかと思ったけどひたすら船頭やったし謎な気がした。誤解されるようなことしたらあかんわ。人がええっちゃそうねんけど。別れは苦手ですか?残される方はツライのよ。2世帯持つくらいの甲斐性持ちな(笑)突然終わった感で驚いた。

  • 鬼山とんぼ さん

    没後14年になるが海や船の話になると白石一郎は断トツにうまい。当時の船の構造や操船、しきたりまで調べて書いていたというから、並みの時代小説作家では敵わないはずだ。腕も立つし修羅場にも立ち向かえる主人公のキャラ(人好きなのか人嫌いなのか分からん)は魅力的で、まだまだシリーズとして長続きさせることができたはずだが、親しんだ長屋を離れる展開に持ち込んだところから作者の筆が進まなくなり、終わるともなく続編がストップしてしまったのは残念。それでも娯楽時代小説としては佳作だったと思いますよ。

  • けいちか さん

    時代物には定評のある白石さんの作品。これもシリーズ物にしようと思えば出来たのに、と思うのだが、これ以上書き続けるのはしんどかったのでしょうか。結構面白く読めました。千吉の心情をもっと深く掘り下げた作品も書いてもらいたかったと思います。期待できたはずなのにもったいないです。

  • 松風 さん

    「海の男」の格好良さと十時半睡シリーズのとぼけたようで深い味わいが融合した白石作品のいいとこどり。

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