天翔ける女 文春文庫

白石一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167370015
ISBN 10 : 4167370018
フォーマット
出版社
発行年月
1985年01月
日本
追加情報
:
16cm,267p

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読書メーターレビュー

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  • TheWho さん

    時は幕末動乱期から明治初年、長崎を拠点しに日本茶輸出貿易の先駆者で、日本初の女性貿易商である大浦慶の生涯を、海を題材にした歴史小説家が描く一代記。。夫と実母との不倫での離縁と云う数奇な運命を契機に、没落した油問屋の再興に夢を賭け、上海への密航を経て日本茶の輸出に成功し女貿易商としてのし上がっていく。しかし類まれな商才と行動力を持ちながらも心の安寧に悩み苦しむ繊細な女性が描かれている。興隆から没落の女傑の波瀾に満ちた生涯の悲哀が響く一冊です。

  • しん君 さん

    幕末の動乱期に日本茶を世界に広めた先駆者・大浦慶。2019朝井まかて著『グッドバイ』でその存在を知ったが、40年も前に既に小説化。関連本を数冊拝見したが、密航と妊娠の有り無しが違う程度で、ストーリーはだいたいどれも同じである。家系も途絶え資料も残っていないからその辺りは作者の手に委ねるしかない。成功の要因は@鎖国時代の長崎という特異な地に居住。Aもともと裕福な家系。B密航や貿易を助太刀できる縁者がいた。C勿論才覚・行動力も必要。当時としては一にも二にも抜け出ている人物。しかも女性であるから凄い。

  • 蕭白 さん

    大浦慶さんのお話。スゴイとしか言いようがなかったです。

  • さざなみ さん

    白石一郎の小説ということで読んでみた。 主人公は知らなかった人物だったが他に登場する実在の人物の描写に興味がわいた。 南九州を旅行した時の茶畑風景を思い出しました。 その頃に大浦慶のことを知っておればもっと感動が高まっていただろう。

  • fuji さん

    女性を描くというのは男性にとって難しいなどと言うのは陳腐なことかも。この主人公・お慶は活き活きとして迫ってきた。夫の秀三郎と実母の交わりに端を発するお慶の波乱に満ちた人生が展開する。海辺で死を覚悟しながらも、商人仲間の若い二人の清清しい兄弟に出会い、瞬時に生への転身をなし、密出国時には船中で陵辱を受け更に帰国時には船中で時化のために流産の憂き目。しかし先見の明と才気により、茶の売買で成功するお慶。 若き日に見た魔神と菩薩の交合の像が妖しくちりばめられてストーリーが進む。女性の活写に驚くばかり。

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人物・団体紹介

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白石一郎

1931年釜山生まれ。早稲田大学卒。’87年『海狼伝』で直木賞、’92年『戦鬼たちの海』で柴田錬三郎賞、’99年『怒涛のごとく』で吉川英治文学賞を受賞する。著書は海を舞台にしたものが多く、’98年に海洋文学大賞特別賞を受賞した。2004年9月20日、逝去。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時

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