炎の塔 小説大内義弘

古川薫 (小説家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167357061
ISBN 10 : 4167357062
フォーマット
出版社
発行年月
1991年06月
日本
追加情報
:
211p;16X11

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読書メーターレビュー

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  • スー さん

    80南北朝時代に活躍した大内義弘を描いた本です。北方謙三の「武王の門」で手強い敵として登場した今川了俊の下で活躍した大内義弘は胸に野望を秘め疑い深い将軍に気に入られて力を増すが力をつけすぎ将軍に疑われ謀反に追い込まれた悲将、ここから山口の中央への反骨心が始まったのですね。あまり知らない時代なのでとても新鮮でした。

  • 高橋 橘苑 さん

    足利三代将軍の時代だというのに、まるで戦国大名を思わせるほどに戦場に生き、野心を膨らませ、そして散って行った人物として大内義弘を描いている。後の毛利氏に繋がって行く、防長二州の野望の伏流水の源泉と言える人物。郷土作家としての古川氏からすれば、この大内義弘にたどり着くのは必然だっただろうか。伝説として古来百済王族の末裔と称する大内氏は、中央に対する他者としての無意識な対抗者と言えるかもしれない。そう言えば、土佐も薩摩も周辺的でもある。炎の塔、炎の様な一生の義弘の歴史的役割は、そのあたりにあるのだろうか。

  • えびえび さん

    山口屈指の名所である瑠璃光寺の五重塔。大内の家督争いの系譜を見るに、炎の塔とは言い得て妙ですね。野望多き義満に振り回された義弘ですが、西の京の支配者としての大内氏の基礎を作った人としてもっと知って欲しい人物です。

  • BIN さん

    戦国時代より約200年前、足利義満の時代に幕府のために働いたのに最終的に謀反を起こした大内義弘の話。一休さんに頓知でいつも悔しがっている義満と違い、陰険狡猾である姿が生々しい。公家的な大内家の起源とも言える山口の雅さを大きくした人物でもあるが、その一生は戦場で生き、最後まで武士として生き果てた。珍しい時代で新鮮だった。

  • 韓信 さん

    他に類書を見ない大内義弘が主人公の歴史小説。久々に再読。戦塵のなかで成長し、父や弟との内訌を制し、今川了俊や足利義満といった中央の怪物たちの間を遊泳し、領国伸長と対外交易、山口小京都の整備に夢と野心をふくらませる傑物として義弘をいきいきと描いており、端正な筆致と新聞連載ゆえか贅肉のない簡明な展開が特徴的な、スマートな佳作。明徳・応永の乱を扱ってる小説は珍しいので、やはりいま読んでも新鮮。大内義隆の姉妹篇も積んでるので、そのうち読もう。

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人物・団体紹介

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古川薫 (小説家)

1925年山口県下関市生まれ。山口大学卒。山口新聞編集局長を経て、文筆生活に入る。91年に藤原義江を描いた『漂泊者のアリア』で直木賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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