桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝 文春文庫

長部日出雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167350062
ISBN 10 : 4167350068
フォーマット
出版社
発行年月
2005年03月
日本
追加情報
:
16cm,638p

内容詳細

前作『辻音楽師の唄』に続き、本書では絶頂期から玉川上水心中までの、天才の作品と後半生が活写される。創作活動に夫人が果たした役割、キリスト教の影響、『如是我聞』悪口の背景、井伏鱒二との関係など、同じ津軽の血をもつ著者ならではの眼で明らかにされる、死に到る太宰の心情とは。大仏次郎賞、和辻哲郎文化賞受賞の力作。

目次 : 出会い/ アリアドネの糸/ 恋文/ 出発/ 新しい生活/ 最初の読者/ 変身/ 生きたキリスト/ 「美談」の韻律/ 地上の国と天上の国/ Last one/ 銃後の覚悟/ 最高の喜劇作者/ 桜桃のかなしみ/ 最後の逆説/ 地上の別れ

【著者紹介】
長部日出雄 : 1934年、青森県弘前市生まれ。早稲田大学中退。週刊誌記者、ルポライター、映画評論家等を経て作家生活に入る。73年、「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞受賞。『鬼が来た 棟方志功伝』で芸術選奨文部大臣賞、『見知らぬ戦場』で新田次郎文学賞をそれぞれ受賞。太宰治の幼年期から青春時代を描いた『辻音楽師の唄―もう一つの太宰治伝』に続き、その絶頂期から玉川上水心中に到るまでを描いた『桜桃とキリスト―もう一つの太宰治伝』で大仏次郎賞、和辻哲郎文化賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    「辻音楽師の唄」に引き続いての長部さんによる太宰治伝の後半です。絶頂期からその後の創作活動、あるいはキリスト教の影響などが細やかに描かれています。また奥さんのかなりの援助がなければその後の太宰の創作といったものは出てこなかっただろうといえます。私はあまり知らなかったのですが太宰はどうもかなり女々しい人物であったような感じがしました。

  • 冬見 さん

    出生から精神病院入院までを描いた『辻音楽師の唄』に続く、石原美知子との結婚から死までを描いた第二部。作品に加えて、様々な先行文献、史料を用いて一定の距離を保ちつつ、時に踏み込みながら丁寧に編まれた一冊。多面的な解釈が施されてる。これまで太宰治についていくつかの書籍を読んできたが、やはり読めば読むほどわからなくなる。太宰治は、出逢った人の数だけその人のなかにいるのだから。作中で示された文献にも手を出してみようと思う。

  • BebeCherie さん

    This book was quite interesting for me. Too bad he wasn't saved even though he was so pulled into the Bible. I learned different side of 太宰治 from this book.

  • keiトモニ さん

    「神の義」を認めず、自力での戒めを満たそうとし、無利己心で生きようとしたそうですね。そして自己嫌悪と悔恨のない境地を開こうとし挫折した。彼には、絶対他力の浄土真宗に気付かなかったのでしょうか。すれば、スポンサーもどきの女性と、何の意味もない死はなかったと悔やまれます。しかし、これほどにもモテたいもですな。ああ、なが!

  • Hideki Nozawa さん

    絶頂期の太宰治とその私生活の対比が面白かった。それにしてもやはりひどい奴。自分でも自覚があったんだろうけど・・・

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人物・団体紹介

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長部日出雄

1934年(昭和9年)9月3日‐2018年(平成30年)10月18日、享年84。青森県出身。『津軽じょんから節』と『津軽世去れ節』により第69回直木賞を受賞。代表作に『鬼が来た―棟方志功伝』『見知らぬ戦場』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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