海岸列車 下 文春文庫

宮本輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167348083
ISBN 10 : 416734808X
フォーマット
出版社
発行年月
1992年10月
日本
追加情報
:
16cm,404p

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chikara さん

    再読。強く決意した瞬間に結果が出ている。原因と結果が同時に存在する。『蓮』の喩えの想念は宮本輝氏の作品に多く見られる。沢山の気付きがあり、読む年齢により何に意気を感じる様になるかも変わってくるのであろう。やはり素晴らしい作品だ。必ずまた読もう。昔から砂漠に植物をという想いはこの作品から来ていたのか。

  • じいじ さん

     充実感満載で走りつづけた『海岸列車』が感動を得て終点に着いた。主人公兄妹それぞれ異なった生き方、考え方を劇的に描き上げた力作である。上巻で年上女のヒモに成り下がった兄夏彦を見事に立ち直らせた。本作で著者が描きたかったテーマは「不倫」だと思う。妹かおりと国際弁護士戸倉との恋。互いの心情は日増しに高まる、しかし、一度だけの口づけで踏み止まらせた。この著者の倫理観に賛同したい。著者はあとがきで「真剣に生きるまっとうな妻子ある男が、そう簡単に、まっとうな若い娘と深い関係を結ぶわけにはいかない・・」と述べている。

  • 背番号10@せばてん。 さん

    1992年11月24日読了。おじさんだって、たまにはこういう本を。(2022年12月15日入力)

  • 佐島楓 さん

    かおりが戸倉に媚びてみせる描写はちょっといやだったが、結局関係を持たせないままこの小説は終わる。そこが潔くていい。失踪したきょうだいの母と再会する前に語られる母親の過去。かおりは同じ轍は踏まぬとばかりに仕事に目を向け、夏彦も自分の道を歩み始める。因果を断ち切りたい、そんな気持ちがあったのだろう。バブル時代に対する著者のメッセージも書かれる。このスタンスは心地よい。いろいろと考えさせられながら読んだ。

  • ミカママ さん

    とにかく、イイ、イイ、イイ!登場人物が全部善人。メモっておいて読み返したいようなフレーズてんこ盛り。そして一番すばらしいのが、かおりと戸塚が不倫に走らなかったところ。著者ご本人もあとがきで述べてらっしゃるように、不倫を美化しすぎる風潮に警笛を鳴らしたとか。不倫すると「命に傷がつく」ってすごいなぁ。最後のほうで、自分たちを捨てたおかあさんに再会するシーンだけがちょっと残念だった。おかあさん、かわいそすぎでしょう〜。

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人物・団体紹介

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宮本輝

1947年3月6日兵庫県生まれ。77年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞しデビュー。78年『螢川』で第78回芥川龍之介賞、87年『優駿』で第21回吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で第54回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を、09年『骸骨ビルの庭』で第13回司馬遼太郎賞を受賞。また同年、紫綬

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