昭和の遺書 南の戦場から 文春文庫

辺見じゅん

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167342050
ISBN 10 : 4167342057
フォーマット
出版社
発行年月
2002年08月
日本
追加情報
:
16cm,383p

内容詳細

「もう一度逢ひたいがそれも叶はぬ望みだ」―太平洋戦争で戦死した前線の兵士が愛する者に残した遺書・書簡の数々。真珠湾に散った二十歳の航空兵の悲壮な決意。母の亡い五歳の一人娘への哀切な遺書。冤罪にも従容として死についた老将。彼らが命と引きかえにして、この国の「今」に伝えたかったものは。

目次 : 第1章 前線と銃後と(布哇上空快晴であつて呉れ―後藤元(海軍飛行兵曹長・20歳)/ 無一物カラ築イタ汗ノ結晶ダ―麻田武夫(陸軍兵長・36歳) ほか)/ 第2章 惜別と望郷と(さやうならさやうならさやうなら―鹿島忠治(陸軍曹長・27歳)/ 兄は大元気で征つて来る―片寄佐助(海軍二等飛行兵曹・21歳) ほか)/ 第3章 覚悟と死と(最重要ナル航空隊第一飛行隊長ニ奉ジ―垂井明(海軍中佐・30歳)/ 良く死んだと褒めて下さる事と信じます―土屋亮(陸軍上等兵・23歳) ほか)/ 第4章 戦と愛と(第二の夫を求めてたのしく暮せ―藤代勇三郎(陸軍伍長・32歳)/ 実子の如く可愛がつて慈愛の中に育つた―藤田明晴(陸軍伍長・22歳) ほか)

【著者紹介】
辺見じゅん : 富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。編集者を経て現在、作家・歌人として活躍中。主な著書に、『呪われたシルク・ロード』『男たちの大和』(第3回新田次郎文学賞受賞)『闇の祝祭(歌集)』(第12回現代短歌女流賞受賞)『収容所から来た遺書』(第21回大宅壮一ノンフィクション賞・第11回講談社ノンフィクション賞受賞)『大下弘、虹の生涯』『レクイエム・太平洋戦争』『夢、未だ尽きず』(ミズノ・スポーツライター賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひらけん さん

    南の島から届く遺書や手紙の数々。この1人、1人に人生があり、家族があり、色々な想いがあって文字に認めたんやろな。どこの戦場にいるか軍事機密やから、黒い点の二つ目の字を拾えば、場所が分かると暗号の手紙を書いたり、出征前に世界地図に番号を付けて、今いる戦場の番号を葉書に書いたり、どうにかして家族に伝えたかったんやろな。一番印象的なのは、元巨人軍の吉原捕手の手紙でした「負けるな。スタチャン。エイチャン、頑張れ」遥かな戦地から巨人軍のスタルヒン、沢村栄治両投手への声援の文に野球したかったやろなと胸が熱くなりました

  • sgtM_teddy さん

    先の大東亜戦争で亡くなった日本人将兵の皆様が戦地から送られた手紙、遺書をまとめた本。わだつみでもそうなのですが、読み進めるのにパワーを必要としますが「現代の」日本人が読むべき本でもあると感じます。山川陸軍少尉の手紙の内容が切なくて読むのが辛くなりましたが、それだけ奥様(彼女)を愛していた、またその存在を想い描いて死にいく方々の気持ちを考えると粛然とします。

  • gado さん

    あえて誤解を恐れずいうなら、大切な人に向けた最期のラブレター。

  • tuppo さん

    柳田邦男のあとがきに全部持っていかれた感じがある。勢いよく最後まで読んでしまったという反省

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辺見じゅん

富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。作家・歌人として活躍。主な著書に、『呪われたシルク・ロード』『男たちの大和』(第3回新田次郎文学賞受賞)『昭和の遺書』歌集『闇の祝祭』(第12回現代短歌女流賞受賞)『収容所から来た遺書』(第21回大宅壮一ノンフィクション賞・第11回講談社ノンフィクション賞受賞

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