柳生宗矩と十兵衛 文春文庫

五味康祐

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167335014
ISBN 10 : 4167335018
フォーマット
出版社
発行年月
1984年02月
日本
追加情報
:
269p;16

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 再び読書 さん

    五味氏の文章は奥深い。剣の道、兵法の底はぼくの見えるところに無い。宗矩、十兵衛の非情な剣の使い方には畏怖を覚える。柳生武藝帖の面白さを思い出させる剣の使い方を堪能できる。ただ、僕のお気に入りの次男友矩の最後は物悲しい。家光ならずとも、非難したくなる。やはり、この二人の強さは際立つ。十兵衛の蛞蝓による毒針防ぎも只ならぬ戦略ではあるが、今回は宗矩に軍配があがる。井上外記の指を用いた攻撃を見切るところは凄みを感じる。

  • しんこい さん

    この本での十兵衛は宗徳の片腕という感じで、秘密の使命をもっては紀州や筑前、京都とあちこち赴き、腕を振るいます。堀主水とその家族は会津忍法帳にも出てきたと思いますが、悲惨な死に方で武士の生き方を貫くのも大変です。

  • 山更幽 さん

    柳生に謀り事を求める読者には満足度の高い短編集ではなかろうか。静陰の魅力。派手さはないが、非情さや張りつめた剣撃の面白さがある。五味さんは短編に傑作が多いので、長編で見切りをつけた方には、短編読んでみて! と余計なお節介をヤキたくなる。長編は脱線するもんなあ。脱線した内容も面白いのでタチが悪いというかなんというか(笑)

  • うぼん さん

    「柳生武芸帳」「柳生石舟齋」と長編を続けて読んできたが、本書の宗矩と十兵衛も同じ造形ながら異なる世界線の物語だった。にしても五味康祐の江戸世界には居続けるも抜け出すもしんどい。厳しい掟社会における人々の疑念と自戒と沈黙、身体的痛みに対する防御と耐性と諦観の危ういバランス、他者への残酷性と同情の仕方の相似など、近世日本の苛酷な忍耐と静謐のリアル描写は、コニー・ウィリスのタイムトラベルシリーズに似て(こちらは中世だけど)容赦無く執拗で拷問的、気をしっかり持たねば鬱死か絶望死しそうなほど。哀れ堀主水、憐れ友矩。

  • い さん

    借り本。宗矩の、政治家であり剣の名人である部分を出せるのはやっぱり錦之介だなあと脳内変換しながら。各回のゲストはぜんぜん知らない人たちばかりだけど、実在していたよう。

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人物・団体紹介

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五味康祐

1921年(大正10年)12月20日‐1980年(昭和55年)4月1日、享年58。大阪府出身。本名・五味欣一。1952年『喪神』で第28回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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