天皇と東大 4 大日本帝国の死と再生 文春文庫

立花隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167330224
ISBN 10 : 4167330229
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
16

内容詳細

昭和20年8月15日、日本のかたちは劇的に変貌した。大日本帝国の解体、天皇の人間宣言、そして国家のための人材養成を旨としていた帝国大学の変質―。「あの戦争はなぜ始まり、なぜすべてを失うほどの大敗北を喫するに至ったのか」と考えつづけた著者が、七年にわたり書き継いだ歴史ノンフィクションの金字塔、ここに完結。

目次 : 経済学部教授を獄中に葬ったスパイH/ 経済学部三国志、宿命の権力闘争/ 河合派の崩壊と戦時経済研究会/ 「大逆」と攻撃された津田左右吉の受難/ 軍艦総長・平賀譲の経済学部大粛正/ 戦時経済の寵児・土方成美 絶頂からの転落/ 粛学の立役者、田中耕太郎の四面楚歌/ 難局の経済学部長 舞出長五郎の小心姑息/ 「無罪、さもなくば重罰を」河合栄治郎の深謀/ 反ファッショ人民戦線と河合栄治郎/ 平賀東大・戦争体制下の大繁栄/ 南原繁総長と昭和天皇退位論/ 天皇に達した東大七教授の終戦工作

【著者紹介】
立花隆 : 昭和15(1940)年長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けている。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10年司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 猫丸 さん

    力のこもった労作、第四部にて終了。敗戦と戦後復興の展望まで。戦後史はカバーしない。「なぜ皆が明白な誤謬を信じるフリをしたのか」という立花氏の問題追究は、天皇の(法的ではなく道義的な)戦争責任論に至る。「国家ニ須要ナル学術」の「蘊奥ヲ攻究」する目的として設立された大学はもともと「国家思想ノ涵養ニ留意スヘキ」宿命を負っていた。主に東大文系はその責を自覚し、国家の興隆をはかることを優先した結果、国体明徴運動の害悪、機関説排除の脱法性をじゅうぶんに理解し警告を発してはいた。しかし理性の牙城にも蒙昧は侵入する。

  • こうきち さん

    読了。 一番嫌いな奴は、蓑田と、それに乗っかった政治家や民間人連中。 それ以外は、本当に情報量が多くて、一読しただけでは、全体像を理解できない。

  • BLACK無糖好き さん

    最終巻。帝国大学経済学部の派閥抗争、特に土方成美グループと河合栄治郎グループの双方のリーダーの首を切る平賀総長による大粛正に至る過程は正に前代未聞の感がある。一方で、河合栄治郎の卓越した洞察力とバイタリティ溢れる人間性には強く惹かれました。また戦後 紀元節での南原繁総長による演説「新日本文化の創造」が、どれだけ多くの人に感動を与えたかが存分に伝わってきます。最終章の「天皇に達した東大七教授の終戦工作」も大変興味深い。巻末にある膨大な量の参考文献一覧で読みたい本が更に増えて困ってしまう。(^^;;

  • rbyawa さん

    j081、平賀粛学とそれに伴い失脚させられた土方氏の巻で、そのまま戦後に至る。平賀粛学を褒める必要もないが特に責める必要もないのではないか、というのが個人的な印象。確かに軍部を背景に権力を求めて爆走した土方氏を追い出す手段は自由主義者の河合博士を引き換えにしたかなり強引なものだったとは言え、理系の基礎研究の部分に多大な資金をもぎ取った辺りは気に入った。戦後の復興が東大から始まった誉れは平賀氏にあっていいだろうと思う。が、東大が日本の戦争推進に反対する能力を失ったのも彼以降とも言えるだろうし、歴史は複雑ね。

  • nakmas さん

    東大が客観的な評価を受けることなく、少なくても現在、偏差値の上での頂点に居続けることの弊害を思う。

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立花隆

昭和15(1940)年、長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けた。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10(1998)年司馬遼太郎賞

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