二十三の戦争短編小説 文春文庫

古山高麗雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167291068
ISBN 10 : 4167291061
フォーマット
出版社
発行年月
2004年03月
日本
追加情報
:
16cm,601p

内容詳細

処女作「墓地で」、芥川賞受賞作品「プレオー8の夜明け」から晩年の名品「真吾の恋人」まで、戦争の記憶をつむぐ全短編二十三。三十年にわたるこの作家の貴重ないとなみを一巻集成。戦後はすでに半世紀をこえ、戦下の記憶は風化するにまかされる。名もなく声なき兵士たちは、何を考え死んでゆき、生き残った者たちは何を問うのか。

【著者紹介】
古山高麗雄 : 1920年、旧朝鮮新義州生まれ。旧制三高中退後、応召。ビルマ、雲南、サイゴンなど万年一等兵として大東亜をまさに転々。1970年「プレオー8の夜明け」で第63回芥川賞受賞。1973年「小さな市街図」で第23回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1994年「セミの追憶」で第21回川端康成文学賞受賞。2000年「断作戦」「龍陵会戦」「フーコン戦記」の三部作により第48回菊池寛賞を受賞する。2002年3月逝去。享年81(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    【古書】『AX』に引用された「プレオー8の夜明け」を収録。第二次大戦前から南方戦線の兵士として派遣された著者だが、当時の国内の雰囲気に流されることなく、戦争に対して醒めた視線を持ち続けられたのがすごい。幹部候補落第生、虚弱、下級兵士であったことが功を奏したか、最前線に送り込まれることなく戦争から生還。南方戦線の悲惨さ、日本軍の暴虐、従軍慰安婦の姿を、冷静な筆致で描く。1969年「墓地で」から95年「真吾の恋人」までの23編は、エッセイが3/4の割合だが、このような戦争体験を読むのは初めてで、とても良かった

  • 空猫 さん

    『AX』から。処女作「墓地で」と芥川賞受賞の「プレオー8の夜明け」のみ読了。今どきに言うと「戦地からのブログ」という雰囲気。それぐらい生々しくリアリティがあると言いたいのだ。永井荷風の『断腸亭日乗』と共に一度は読んでみると良いのでは。

  • おとん707 さん

    表紙は「二十三の戦争短編小説」だが小説は芥川賞作「プレオー8の夜明け」を含む前半の5編のみ。他は1973年から95年にかけての随筆集。随筆では小説誕生の背景が繰り返し語られる。下等兵の作者はフィリピン、マレー、タイ、カンボジア、ラオス、ビルマ、中国雲南、ベトナムで戦線を体験し、捕虜収容所に服務し、敗戦で戦犯の嫌疑すらかけられる。小説では極限での人の本性が語られる。無意味な行動への憎悪が滲む。一方随筆の中では時とともに記憶が曖昧になるさまも告白している。戦後80年。作者も既に亡く本書は貴重な記憶の伝言だ。

  • roatsu さん

    当事者が実体験に基づいて書く戦記や戦記文学は同じカテゴリでも、著わしたご本人の所属が陸軍か海軍か、徴兵か志願か、青少年か家庭を持つような世代か、軍内の階級や隊内生活、赴いた戦地、体験した戦闘、当時の軍や国家への思い、戦前から戦後にかけ有した主義や思想、戦後の戦争観・国家観など個人の個性といえる要素により千差万別の内容となるとつくづく思う。だからこそ読者も多くの当事者の声に触れてみることが本当に大切。良質な資料で戦争を学び、主体的に考える軸を持つべき。そうして読むとまた思うこと、見えることが変わるはず。

  • CTC さん

    01年単行本初版。04年文庫化も現在は重版未定か。古山高麗雄の芥川賞受賞作『プレオー8の夜明け』を含む掌編23。タイトルは“小説”だが、半数以上は従軍経験や戦友との交歓、自身の小説、を題材にしたエッセイ。実は10年程も読了できぬままだった。古山の作品は戦地を舞台にするも一人称の心象描写が多く、また題材も極めて私的な出来事から採っている。よって同じイチ兵隊視点の“戦争文学”といっても、大岡昇平や伊藤桂一などのものとは一線を画す。より手っ取り早く、物事や従軍者の心理を知りたい私のような手合いには迂遠なのだ。

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人物・団体紹介

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古山高麗雄

1920(大正9)年8月6日‐2002(平成14)年3月11日、享年81。朝鮮新義州出身。1970年『プレオー8の夜明け』で第63回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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