父の詫び状

向田邦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167277017
ISBN 10 : 4167277018
フォーマット
出版社
発行年月
1981年12月
日本
追加情報
:
281p;16

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シブ吉 さん

    読みやすいエッセイの筈なのに、読み終わるまでにとても時間がかかってしまったのは、一話一話に引き込まれ、読み終わるのが惜しくなってしまったから。出だしの言葉に「前のめり」になって入り込んで行く。『父の詫び状』や『昔カレー』『薩摩揚』『鼻筋紳士録』などなど、この先にはどんな「展開(人生)」が待っているのか?と、ますます気になった挙句、一話を読み終えるたびに「上手い」思わず唸る。文章の持つ「魅力」にまんまとハマり、情景を思い浮かべながらの読書は本当に至福でした。『あとがき』までが愛おしい一冊です。

  • 優希 さん

    再読です。懐かしい昭和の家庭の香りが立ち込めていました。父のいる風景と息遣いがユーモアを交えて描かれ、昭和の生活史としても見ることができると思います。さりげなく語られる日々が愛おしく、この文章が好きだなと感じずにはいられませんでした。

  • さと さん

    「男どき 女どき」に続いて2作目。向田さんのちの茶の間を覗いているような気分になる。厳格な父親に気を遣いながら、家族皆がそれぞれの役割を楽しみながら演じているホームドラマそのもの。一方で、綴られる記憶の中にある「死」。戦争も含め目の前を通り過ぎていった命を感じないではいられない。子供ながらに受け入れながら「生」を感じていらしたのではないだろうか。一瞬一瞬の映像や感情が、独特の感性の中で熟成されていったのだろう、向田さんの微笑ましいこだわりとなって私の心を和ませる。

  • ふう さん

    文中に幾度か「持ち重り」という言葉が出てきます。この本を読みながら、こじつけて「読み重り」のする作品だなと思いました。どの章もすらすらとは読めず、あゝそうだったなと共感したり、ていねいに生きてきたのだなと感心したり、ときにはこみ上げてくるものもあったりして、時間がかかりました。記念写真の章。『家族七人のうしろに、写ってはいない桜島の姿が見えてくる。〜夏みかんや枇杷の匂いがしてくるのである。』1枚の写真に、家族への愛情やもう戻れない時間が映し出されているようで、年をとり、故郷を離れて暮らす身に重なりました。

  • mint-s さん

    昭和53年に発表されたエッセイ集。テレビドラマを書き続けておられた経験からかどの話も情景が鮮明に浮かび上がる。漠然とした表現が全くなく潔くさっぱりとしていて、解説にもあったが職人技のようだ。どれも昭和感満載で面白く、「お八つの時間」は私も母が作ってくれたホットケーキやパンの耳のドーナツなど思い出して懐かしくなった。「父の詫び状」など頑固で怒りっぽいお父さんとのエピソードがとても面白かった。沢木耕太郎さんが解説を書き終えた昭和56年8月22日に飛行機事故があったそうだ....。

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人物・団体紹介

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向田邦子

1929(昭和4)年、東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家になりラジオ・テレビで活躍。80年に初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家活動に入ったが、81年8月航空機事故で急逝

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