死にゆく者からの言葉 文春文庫

鈴木秀子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167271046
ISBN 10 : 4167271044
フォーマット
出版社
発行年月
1996年10月
日本
追加情報
:
16cm,281p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 寛生 さん

    【図書館】若松英輔の「死者との対話」を読んでいなければ、恐らくこういう本にはあまり興味を持たなかったのではないかと思う。又、「死者との対話」はもとより、若松先生の書かれたものと並行して読むといいと思う。呼び合うものがある。沢山の書物から今年は特にこちらが意図としている訳ではないのにもかかわらず、「死」について考えさせられる。大原紫苑さんが手料理をつくること、共に食事をすることによって、傷ついた方々が癒されていく記述が特に印象に残る。改めて、人間には何よりも共に食事をすることが必要なのだと感じる。

  • ころりんぱ さん

    今まさに死に対面している人々の元にかけつけ、振り絞った最期の言葉に耳を傾ける著者。地位や年齢も違う方々の死に寄り添ったいくつもの体験談は、慈愛に満ちていて、著者の優しさや眼差しを身近に感じる事ができました。思い残す事って、物理的にやり遂げられなかった事や、得られなかったものを悔やむ気持ちではないんだな。人がありのままの自分自身を受け入れられるか、人生に納得ができるかが、自分にも残された人にも大切なんだなと思った。何ができたかじゃなく、何を思えたか。自分の時も穏やかに死にたいなと思った。

  • あこ さん

    4.0B スピリチュアルペインと言ったら良いのか。これまでの人生の中で抱えてきた苦しみや、気になったまま、そのままになっていた出来事を抱えている人達。誰かにじっくり話を聞いてもらい、受け止めてもらい、自分を知ってもらうことで、死が間近にありながらも気づきを得て変化成長していく。人って素晴らしいなとあらためて実感。しかしながら、やはり一人ではなかなかなし得ない。本書に掲載された方々は聞き手である紫苑先生や著者と縁あって時間を共にしたことでスピリチュアルペインが緩和または昇華されていた。(積読本4冊目)

  • coco さん

    多くの方の死の間際に立ち会ってきた著者の体験談。病や死と聞くと、悲しみや辛さなどマイナスのイメージが真っ先に思い浮かぶけど、この本に出てくる方々は、歩んできた人生は様々だがみなさん穏やかで温かい最期を迎える。重いけれども、優しさに満ちた一冊でした。

  • Tadashi Tanohata さん

    人に優しく、生き急がないようゆっくり歩きゆっくり話ことを心掛けながらも、この本を読む車中の赤ちゃんの泣声が気になって仕方がない。まったくもって読む資格がない。北海道の町の本屋さんで、10年間で3000冊売れた感動のロングセラー。帯より紹介するしか、資格がない。

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