三国志 第5巻 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167259259
ISBN 10 : 4167259257
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
追加情報
:
16cm,393p

内容詳細

曹操はついに立った。天子を奉じることを決断。七年前に脱出した洛陽へと向かう。時代は、攅峰を均すという作業をはじめた。ひときわ高い山だけが残る。たれに帰服すればよいか―志のあるものは、高山の麓に集まりつつある。呂布、袁術らが舞台から姿を消し、いよいよ曹操と袁紹は天下分け目の「官渡の戦い」へ。文庫版オリジナル書き下ろし『後漢と三国の仏教事情』(三)収録。

【著者紹介】
宮城谷昌光 : 昭和20(1945)年、蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後帰郷、ながい空白ののち「王家の風日」を完成。平成3年、「天空の舟」で新田次郎文学賞、「夏姫春秋」で直木賞、「重耳」で平成5年度芸術選奨文部大臣賞、「子産」で平成13年の吉川英治文学賞を受賞。平成18年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Book & Travel さん

    群雄の乱立状態が徐々に収斂されていく巻。曹操は帝を迎え、時に大敗もするが、袁術、呂布を破り、官渡での袁紹との決戦へ進む。人をよく用い失敗に学ぶ曹操と、決断が遅く、諫言する部下を遠ざけ国力を落とす袁紹との対比が際立っている。快進撃を続けた孫策は孫権に代替わり。一方劉備は逃げ回ってばかりだが、不思議な器量を曹操に認められるのが面白い。本作では有名な千里行はないが、関羽の活躍も少し描かれるのが嬉しい所。曹操を苦しめる張繡・賈詡の曲者ぶりも印象的だった。三国成立前のこの辺りは、三国志でも特に面白い所かもしれない。

  • Die-Go さん

    図書館本。曹操が本格的に立つ。呂布をいなし、人を集め、袁紹との決戦官渡の戦いへと赴く。孫策逝く。劉備は相変わらず転々とし、流浪を続けていた。★★★★☆

  • アイゼナハ@灯れ松明の火 さん

    第5巻は、孫策の快進撃(章題が『孫策』!)、曹操の献帝擁立の辺りから、呂布・公孫サン・袁術の滅亡を経て、官渡の戦い・曹操の冀州平定の辺りまで。これまでのペースに比べて詰め込み過ぎじゃねーの?とか思うのですが、この辺は皆だいたい知ってるでしょ、って事なんですかね。曹操幕下の軍師たちがイキイキしてるのに対し、袁紹幕下の軍師たちは足の引っ張り合いばかりしてる感じがよく出ています。トップの責任ってやっぱり大きいんだな。そして、官渡の戦いの裏側であっさり死んでしまう孫策に涙。

  • ジュール リブレ さん

    呂布、袁紹、袁術、公孫瓚。後漢末期の英雄たちが退場していく。宮城谷版の三国志は、淡々と三国志の記録を紡いでいくが、その中で歴史の必然、将の人格などを冷徹に切り捨てて行く。曹操中心の五巻だったが、劉備の評価だけは困惑しているように見える。孫権はまだ表舞台に出ていないものの、孫策の憤死で当主に。いよいよ三国志時代に突き進む。 今年の上野、国立博物館の三国志展、是非行ってみたい。 https://sangokushi2019.exhibit.jp/

  • みや さん

    呂布が死に、袁紹が死に、他にも多くの者が死んだ。張繍との戦いで曹昂を失い、正室が離れていった曹操の懊悩する姿には、愛情と優しさが溢れている。嘆き悲しむ様子は赤子の息子を投げ捨てた劉備より数倍素適。悲しみを抱えた中で開戦された官渡の戦いでの勝利に、これまでに無い喜びと感動を覚えた。彼への愛が増していく。呂布の下邳城強奪は驚く程呆気なく、酒に酔い潰れる張飛の話は大分盛られていたのだと分かる。散々非難してきてごめん。呂布は誰よりも勤皇であり、その視点で彼を見ると全ての行動に筋が通る。呂布の魅力が更に膨らんだ。

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人物・団体紹介

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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